遠野市が2003年、全国初の「どぶろく特区」に認定され、民話のふるさとの魅力がパワーアップしました。本年1月12日、まだ正月気分も抜けない中、遠野ふるさと公社が三陸鉄道南リアス線の豪華なレトロ列車を貸し切り、「遠野ふゆ物語・どべっこ号」を走らせました。本田市長さんも駆けつけ、乾杯と同時に車内は一斉に盛り上がりました。42席の予約はすぐに満席となりキャンセル待ちが出るほどでした。車内の司会進行はふるさと村支配人佐々木るみ子さん。軽妙な司会進行であっという間の2時間でした。
手前に見えるのが「どぶろく」です。はち切れそうな笑顔の主は、IBC岩手放送の鎌田社長さんです。すでに2本目。「飲みやすい」「おいしい」を連発して、ぐいぐいと飲み干していました。お隣は、県議会議員の工藤勝子先生です。写真には写っていませんが、三鉄望月社長から三鉄の説明を受けてしっかりとメモをしているところです。実に勉強家なのですが、「どべっこ」も鎌田社長同様、ぐいぐいとお飲みになられておりました。
鎌田社長さん、よほど楽しかったのか、3本目を空けた頃から車内を回り、皆さんにお勧めする三鉄アテンダントになりきっていました。遠野ふるさと公社がこの日のために作った特製お弁当、これがまた最高においしい中身でした。食べ終わった空箱を鎌田社長さんは、自ら集めゴミ箱へ運んでおりました。参加する側のマナーもしっかり身に付けているのですね。拍手です。
何と言っても「気軽に予約可能」な三陸鉄道です。お友達同士の誕生会列車や、おじいちゃんの古希祝い列車などアイデア次第でたくさん楽しめます。ぜひ内陸の皆さま、三陸鉄道を自分たちで貸し切り、三陸の旅を楽しんでみてはいかがですか。もちろん、普通乗車も大歓迎です。沿岸に来てくれること自体、復興応援なのです。
2015.1.23盛岡タイムス掲載