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前会長の三鉄日記 2024年8月20日

7月末に「会長辞任、交代」のご挨拶を皆様にご報告いたしましたが、各方面よりいろいろご意見、温情等をいただき、改めて三陸鉄道のファンが多いことを確認した次第です。このホームページも、いよいよ8月末で閉鎖いたします。その前に、三鉄の近況をご報告いたします。

『 再び試練 台風5号の爪痕が三鉄にも 』

なんと、再び三鉄は試練です。大雨、豪雨をもたらした台風5号は、日本海、北海道沖へと去っていきました。三鉄もJRやほかの交通機関と同様に、13日、14日は運休しました。その後、線路の調査で、佐羽根から田老駅へ向かう途中の河川の氾濫で線路ののり面が崩壊(約25m)が判明。線路も崩れ落ちる寸前で、運行は不可能の事態となりました。かなり強固に造られたのり面でしたが、それを上回る豪雨の脅威でした。

この補修工事は、相当大きなものになります。工事車両、機材が通れる橋を造り、それからのり面の修復となります。予測では、あと3か月以上かかると思われます。宮古から久慈の旧北リアス線は、田老駅から久慈駅の往復運転となり、宮古から田老駅までは代行バスの運行となっています。何度も何度も災害に襲われてきた三鉄ですが、現在社員はめげずに復旧に取り組んでいます。まさに不死鳥のごとくです。が、当然厳しい資金面の苦しさも想像以上です。ぜひ頑張ってもらいたいと願うばかりです。

皆様、可能な方は、復旧完成の暁にはぜひご乗車いただき応援してください。

ということで、前会長の最後の「三鉄日記」です。ホームページが閉鎖されても、三鉄は不滅です。皆様の応援が一番の栄養です。これからも応援をよろしくお願いいたします。

 

前会長  草野   悟

恒例の三鉄貸し切り「里伊列車」

6月30日、盛岡劇場に参加者43名が集合し、貸し切りバスで一路宮古市へ。これは毎年三鉄ファンが集う盛岡市南大通の居酒家「里伊=SAI」が主催する【三鉄里伊列車】のスタート風景です。
13時に三鉄宮古駅前に到着。13:17分宮古駅を貸し切りのお座敷列車が出発しました。三陸鉄道 石川社長のウエルカム挨拶に続き、テレビでおなじみの地元のマドンナ「葛巻舞香」さんが司会を務め、一路鵜住居駅に向かいました。車中の食事は、「里伊特製」の豪華な20目弁当。当然すべて無礼講の宴会列車となりました。鵜住居駅前では、葛巻舞香さんが主宰する、地元釜石市のラグビーチーム「釜石シーウエーブス」の応援チアリーダーがお出迎え。折り返しの列車では、東京と仙台から毎年来てもらっているシンガーソングライター「KARU」ちゃんと「なおPOP・高橋亨明」君が見事な生演奏を披露し、老いも若きも大声で歌い、楽しみました。素晴らしい三陸鉄道の貸し切り列車は、釜石市出身で被災者でもある「里伊」の店主「伊勢ちから」さんが企画してくれています。盛岡にある里伊の店内は、すべて三鉄グッズで埋められており、まさに三鉄一色の店です。こうしたファンの集まりは、何よりも三鉄を応援してくれます。遠方からの参加もありました。静岡から来たご夫婦は「もう大感激」と満喫していました。

会長の三鉄日記 「落ちないにゃんこ神社」

2月末から3月はじめにかけて、三陸地方は記録的な豪雪となりました。記録が残っている気象記録の中で、最大の積雪で、三陸鉄道は2月27日から3月1日まで運行停止が続きました。ラッセル車が3台ありますが、全機稼働は初です。宮古50cm、久慈60cm

田野畑村は未確認ですが1mを超えたとの情報がありました。春のドカ雪、ベタ雪です。例年なら、3月末から4月初旬でしたが、温暖化なのでしょうか、季節感が狂っています。大混乱でしたが、首都圏のような大事故は発生していません。雪国の対処能力ですね。

 

岩手日報3月4日朝刊に、当会が寄贈した宮古駅の「にゃんこ神社」の合格祈願カードの配布が始まりました。毎年、にゃんこ神社の前で祈祷し、そのカードを受験生にお配りしています。神社と猫は当会会員「植野義水」さんの作品で、多くの会員、応援者の募金で神社を寄贈しました。木彫のため、相当古くなっていますが、東日本大震災の巨大地震を乗り切り、暴風、地震、落雷にも負けず、いまだに片手でぶら下がっている猫を守っています。三鉄宮古駅0番ホームにありますので、皆様機会がありましたら是非ご覧ください。

  • ただいま、三陸鉄道の開業40周年の記念絵本を制作中です。多くの方から応援募金をいただきました。感謝申し上げます。4月13日に配布を開始します。募金者の方々にもお送りいたします。

 

新聞は、岩手日報社の記事です。