月別アーカイブ: 2014年6月

激ウマと極ウマと凄ウマって?

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本屋さんに行くと、つい料理本を立ち読みしてしまいます。グルメ小説なんかも大好きです。NHK「きょうの料理」などはバイブルみたいなものです。書き手のおいしさの表現の豊富なことに感心してしまいます。でも、深く考え込んでしまう私としましては、「激ウマ」って「激しすぎるうまさ?」、さらに極ウマって言われてしまいますと、「極端なうまさかな?」、そして凄(すご)ウマとまで行くと「凄絶なうまさ?」、う~んと考え込んでしまいます。

グルメ本には、さらに「卒倒するうまさ」なんて表現もあります。卒倒してしまったら味が分からなくなるのでは?なんて素直じゃない思考が巡ります。

ま、そんなことはどうでもいいのですが、ご覧のお造りは、小生の腕によるものなのです。大した自慢じゃありませんが、先日吉浜に釣りに行き、マコガレイとイシガレイを船上で活き締めし、氷水で鮮度を保ち処理したものです。夏場は特に鮮度の足が速く、プロ級の技術が必要となります。クーラーの中でしっかりとうま味成分をためこんだ魚の刺し身は透き通り、虹色の光沢を放つのです。イシガレイ特有の臭みもなく、ミョウガを一切れ載せまして口に運びますと、それはそれは天国の味になって口の中でワルツを踊りだします。隣に鎮座していますのは、一緒に行った仲間、県庁観光課の菅原さんが釣り上げたタコをおすそ分けしていただいたものです。このうまさ、何とも言えない極上の味なのです。あっ、私も使ってしまいました。これが極ウマなのですね。理解できました。イシガレイが激ウマ、マコガレイが凄ウマ、タコが極ウマ、そうだったのですね。明晰(めいせき)な頭脳が理解を示しました。

かなりくどくなってしまいました。気が付くとワイン1本が空になっていました。実に幸せな気分で就寝となりました。どうもヨダレを垂らして寝ていたようで、目が覚めたら口の周りがカサカサになっていました。

2014.6.27  盛岡タイムス掲載

三陸鉄道・震災から3年の復活物語 書店に並ぶ

本

ようやく全国の書店に並びました。6月20日発刊です。東京は大手書店にはほとんど配信されています。社員の人間味あふれる行動をつぶさに観察、読んでいくごとに「どうして巨額の国費が投入されたか」「列車が走っていないときに社員が何をしていたか」「あまちゃんと三鉄の関係は」「企業や個人の応援は」など、興味ある情報が満載です。

また、後篇に「三陸鉄道30周年の歩み」と「被災箇所の貴重な写真」も網羅されていますので、保存版としても重宝な本となります。

原稿の段階から、達増知事に読んでいただき、表紙感想を書いて頂きました。形だけの推薦文ではありません。短い言葉の中に、物語全体のエキスをまとめてもらいました。当会の活動も登場します。

出版は、三国でおなじみの三省堂です。固い出版物の多い三省堂ですが、それだけに事実の検証をしっかりし、なおかつ「面白い有意義な資料」ともなるような気配りです。会員の皆様が、当会とは別にそれぞれに三鉄を支援してこられたと思いますが、三鉄の支援者記録に掲載されています。膨大な支援者数ですが、じっくり探すのも楽しみです。

全国の書籍店で定価1500円です。売り上げの一部は三陸鉄道に寄贈されます。皆で読んで貢献しましょう。

感動の沖縄35缶コーヒー

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「35」と表示してあります。なんと「サンゴ」と読みます。イオンモール盛岡南「結の市」の中に山積みされていました。左はずいぶん前から売られていましたが、右の「黒糖」は6月から新発売だったそうです。もともと「おいしい」と評判の「35缶コーヒー」でしたが、新しく投入された「黒糖」は従業員皆さんが「うまいっす」と感動しています。

私も買って飲んでみました。「なんだこりゃあ」と声を上げてしまいました。グルメレポーター的コメントは表現できません。陳腐な表現ですが「ほんとにうまいぞ」とシンプルに驚きを表現してしまいました。店長の高橋さん(女性)に聞きましたら、「実はイケメンなんです」と意味不明のお返事。なぜイケメンなのか、さらに探りましたら、この35缶コーヒーの沖縄のメーカーから送られたプロモーションビデオに映っている「南西食品」(35缶コーヒーの製造者)の社員がイケメン、ってあまり味とは関係ないお返事でした。でもそのこととは無関係に素晴らしくおいしいコーヒーなんです。沖縄ではずっと人気の缶コーヒーのようですが、沖縄以外では何と岩手の結の市にしかない超レアな商品なのです。

製法がまた感動ものです。沖縄県が認めた製造者だけが使える「風化サンゴ」で焙煎(ばいせん)しているそうです。そのため熱がじっくり入り奥の深い味覚になるようです。なんとも爽やかで、口から喉、そして胃袋までヨダレが笑いながら流れていくのです。黒糖の甘さもくどくなく、沖縄の青空のようなすっきり系です。岩手の人たちは沖縄好きです。沖縄の石垣島との交流は「かけはし」となってずっと続いています。そんな風土も受け入れやすい環境を造っているのですね。岩手では絶対に製造不可能な「サンゴ焙煎」のこの缶コーヒー、拍手拍手。ぜひ一度お試しください。

ちなみに、宣伝になりましたが、私がどんなにPRしても収入にはなりません。勝手にPR。それだけです。ちなみに高橋店長は「沖縄からの送料がかかってしまい、どうしても130円になってしまいます」とのこと、実に良心的ですね。そりゃあ仕方ないです。ありがたいお心遣いにも再び拍手

2014.6.20  盛岡タイムス掲載

盛況!三鉄社長杯釣り大会

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三陸鉄道は列車企画ばかりではなく、沿岸そのものを応援する「地域貢献」も大事な行動として徹底しています。5月25日、南リアス線の職員たちが裏方となり、80人もの参加者を集めて釣り大会を行いました。

大船渡市三陸町吉浜が会場です。次の復興担い手を育成しようと望月社長が先頭に立ち「吉浜元気組」を応援してきました。吉浜元気組の若手漁師と先輩漁師の11隻が出動です。三鉄職員は準備のため午前4時から会場を設営し、協賛会社からの賞品などを並べたり大忙しでした。6時30分、さあ一斉スタートだ、と号令がかかった途端、暴風が襲ってきました。港の中に待機すること2時間。大会ができるかどうか、神に祈るような気持ちで「風、やんでくれ」と手を合わせていました。80人の参加者は、皆さん釣り好きなんですね。誰も帰ろうとしません。10時に風がやまなかったら中止します、と告げた9時30分。大阪、名古屋、仙台など遠くからの参加者の皆さん、ようやく釣りができる喜びの顔。帰ってきたときは下を向いていました。

釣り時間を延長し午後2時に終了。その後、獲物を検査して表彰式です。望月社長賞は大船渡の72歳の方でした。老人パワーを存分に発揮していただきました。ナメタガレイやマコガレイなど大物続出でしたが、大差のついた大会となりました。若手漁師に交った3人の老船頭の船が上位独占の結果に「まだまだ若いもんには…」と真っ黒い顔にニヒルな微笑。かっこいいですね。石森さん、舟越さん、腕を磨いて再挑戦してください。ご協賛いただいたアサヒビール、イオンスーパーセンター、キャスティングの皆さま、ありがとうございました。

2014.6.13  盛岡タイムス掲載

皆様、ありがとうございます。「にゃんこ神社募金」

にゃんこ神社

三陸鉄道宮古駅山崎駅長さんから「にゃんこ神社募金」を6月11日に受け取りました。これで4回目です。

当会が寄贈している「動物駅員シリーズ」の一つ、人気の「落ちないにゃんこ神社」の小さな募金箱に、乗客の皆様がコツコツと募金してくれます。特に最近は、三鉄人気で多くの観光客が乗車しています。宮古駅のホームでにゃんこ神社を見つけると、みなさん記念撮影をして募金をしてくれます。山崎駅長が1円も間違えずに管理してくれています。

この募金は、次の動物駅長の制作費用となります。現在まで8か所設置しました。その駅のイメージを動物に重ねた楽しい駅員です。一番最初に取り付けた「山口団地駅のうさぎ駅員」には、冬になるとマフラーをつけてくれる地元の方がいます。何とも可愛らしい格好に、車中から発見すると歓声があがります。

釜石駅の巨大なラグビーボールと猫選手駅員は大作でした。会員の植野義水先生がボランティアで制作してくれます。三鉄26駅全部に寄贈するのが会員の夢です。ご寄附いただいた皆様、有効に使わせていただきます。