三鉄ぽっぽや「熱き男たちシリーズ」 風神様登場 内館 昭二 51歳

20150109

花の独身である。婚期を逃したのではなく、独身を謳歌してきたのである。しかし、そろそろ限界を悟り、本年より婚活を開始する重大な決断をした。写真の目がおぼろげなのは、先輩諸氏にしこたま飲まされた後の撮影だから。普段はきりりとした風貌である。

内館は宮古市の隣町「山田町」で生まれ育った。山田町は沿岸の市町村の中でも最大の津波被害を受けたところだ。心の傷がいえるまで相当時間を要したが、三鉄魂が再び復興へ向かう気持ちを高めた。

小さいころから乗り物に弱く、バスや鉄道に乗るときは、必ず乗り物酔い止めの薬を飲んでいた。なぜ運転士になれたのか親戚中でも不思議がられている。絵を描くのが好きで、小学校時代は天才、神童と呼ばれ、写生会はいつも金賞だったことが自慢だ。無類のお人好しで頼まれると断れない性格は、会社では最も多い転勤5回につながった。「うまい話しに騙されやすい性格なので」と自己分析をしている。

運転指令になってからは、「風」が付きまとうようになった。過去最大級の台風遭遇や、強風で自動車が線路に落ちたり、元旦から突風被害にあったりと、「風」がまつわりついてくる。いつの間にか社内では「風神様」と呼ばれるようになった。ただ、今年からは「良い風」が吹いてくる風神様になる。全国から「風神様」の花嫁を募集するのだ。三鉄運転士を主人に持ちたい方は是非一報を。