月別アーカイブ: 2014年8月

宮古夏祭り・手踊り練習

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「はい、はい、はい。手をいったん上げてから、はい、右、左」と、やや女性がかった踊りの師匠がステージで指導しています。「はい、そこでゆっくり回って、はい、前を向いてイチ、ニイ、イチ、ニイ」と先生の声が弾んできました。

商店街や三陸鉄道の社員たちが参加して手踊りの練習です。2、3回、先生の指導が進むと、上手な人は大半を覚えますが、男性はなかなかタイミングが合いません。この微妙なズレも、手踊りには欠かせません。合わないから面白いんですね。全員がAKB48のようにそろったら盆踊りや手踊りは、つまらないですね。軽快で日本の夏らしい音楽が宮古駅前に鳴り響きます。

踊りを指導している先生は、前川さんと言います。男性ですが、言葉遣いはすっかり女性です。写真の中央にいるスタイルの良い女性は三陸鉄道の旅客サービス係の大橋さんです。その前のぎこちない動きをしているのが、三陸鉄道総務部の皆川君です。顔の表情に変化があまり見られない皆川君に、「楽しい?」と聞くと、笑顔のない、いつもの顔つきで「はい」と答えます。結構、重労働の荷物運びの時も同じ顔つきです。つらい時も楽しい時も一緒の顔、皆川君は独身なのです。「しょっぺえんだがあめえんだがわがんね」と言った「天野アキ」こと「あまちゃん」のせりふを思い出しました。

そんなことで、街の人たちと一緒に手踊りの練習。とても駅前がにぎやかになります。恥ずかしそうに最初は踊っていたお母さんたちの腰つきも、だんだん妖艶になってきます。すでに陶酔の世界に入り、先生の手拍子にリズムを合わせて踊り続ける踊り手さん。思わず拍手をしてしまいました。

元気な三鉄、元気な宮古市民。もうすぐお盆ですね。8月11日は、震災から4回目のお盆です。犠牲になった天国の皆さんも、きっと笑顔で手拍子を送っていますね。元気な復興の街づくり。三鉄も一緒に、いつまでも踊り続けます。

2014.8.8 盛岡タイムス掲載

三鉄、スーパードライ号快走

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恒例の「アサヒビールスーパードライ号」が7月、南リアス線・北リアス線でそれぞれ4本、計8本の運行を行いました。すでに3年目で大人気のため、募集発表と同時に満員となる企画です。申し込みが遅れた人からの苦情処理も三鉄職員が行います。「すみません、すみません、次回は早めに」と謝ります。

この企画は抜け駆けなしの申し込み順です。とにかく早く申し込まないとすぐに埋まってしまいます。参加費は1000円。乗車券と生ビールの飲み放題と、おいしい弁当が付きます。その上、車内でゲームなどがあり、アサヒビールや三鉄グッズが当たります。しかも参加者全員にお土産付き。南リアス線、北リアス線ともに、クウェート国から寄贈された新型お座敷列車の旅です。乗り心地は最高で、揺れも少なく、トンネルの中の騒音も気になりません。

三鉄望月社長が声を張り上げて「スーパードライ」と乾杯の音頭です。アサヒビールの梅垣支社長さんは、スタッフと一緒にあちこち回りビールを運び大奮闘です。参加費の1000円は、すべて三鉄に寄贈されました。本当に楽しくて参加者も大喜びの恒例企画となりました。梅垣支社長が「なによりも被災地の皆さんに喜んでもらいたい。今宵一晩は大いに笑い、楽しく過ごしてください。三鉄が大好きでーす」とごあいさつ。この日は、宮古駅から田野畑駅を往復。満月の空の下を快適に走りましたが、当然外は真っ暗。ほとんど景色よりビール。この旅情感がいいんですね。

弁当は、普代村くろさき荘の「明るい漁村弁当」です。「駅─1グルメ」でも紹介された大人気弁当です。普代の海で取れた魚介類がびっしりと詰まった豪華さ。まさに地産地消の三陸代表選手です。黒ソイの刺し身で包んだ「手まり寿司」これには参加者一同、とびっきりの新鮮な味に感動でした。「まだ刺し身が活(い)きている」と山田病院院長ご夫人。生ビール7杯を飲み干しました。アサヒビールさんの地域貢献、大拍手です。来年が楽しみです。

2014.8.1 盛岡タイムス掲載