皆様へのご報告 「台風10号被害・当会の毛布募金」 

会長 草野  悟
次々と通過する台風進路に、現地の人たちはいつもびくびくしています。大きな被害となった岩泉から久慈にかけては、台風情報が来るたびに避難準備勧告、避難指示が出されえています。
岩手はすでに秋のモードに入り、朝晩は10度を下回ってきました。岩泉町では山間部は5度を切っています。これから晩秋、冬へと向かい厳しい寒さとなります。岩泉町では、まだ300名ほどの方々が仮設暮らしを強いられており、また孤立集落の方々は「忍耐」で暮らしているようです。
当会の毛布募金は多くの方々から応援をいただき、すでに新品100枚、送付毛布50枚、ほかカップ麺600個をお届けしました。今月15日に、会員の協力でハイエース、ワゴン車を借りて、毛布50枚以上お届けします。毛布は起毛の厚いもので、乗用車なら詰め込んでも10個が限度です。立派な毛布(イオンスーパーセンターの格安協力)ですのでガサバリますが、大変喜んでいただいております。残念ながら、使用済みの中古毛布も届きましたが、支援物資は衣類も含め、中古品はすべて廃棄となります。未使用のものでもいったん開封されたものは、クリーニングをしていただいた状態でご送付いただければ助かります。
大半の支援物資は足りているような情報もありますが、毛布は何枚あっても困らないとのことですので、皆様の募金が続く限り、支援を続けてまいります。途中報告です。

(毛布募金送金先)
口 座:岩手銀行中ノ橋支店 (普通)2039315
名 義:三陸鉄道を勝手に応援する会 事務局長 高橋 政久
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毛布募金継続中

皆様のご協力により、9月19日、会員有志4名と岩泉町へ毛布ほか米やカップ麺を届けてきました。想像以上の悲惨な現場が各所にあります。山津波の恐ろしさは海の津波と匹敵します。岩泉の避難所にはまだ350名ほど退避生活をしている方がおります。一気に冷え込んでおり朝晩の気温は10度を下回ってきています。今回のお届けは、新品毛布100枚、カップ麺600個、米100キロほか依頼された中古(クリーニング済)のタオルケットや毛布、衣類、土嚢袋など多数で、矢巾町にある障碍者施設「新生園」からハイエース2台、会員のイーアンドティから中型バス1台を借りて運びました。
皆さま、まだまだ不足していますのでぜひご協力をお願いいたします。
会長  草野  悟
(送金先)
口 座:岩手銀行中ノ橋支店 (普通)2039315
名 義:三陸鉄道を勝手に応援する会 事務局長 高橋 政久
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岩手日報(9月20日朝刊掲載記事)
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緊急支援物資ご協力のお願い

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前略
会員各位、また当会を応援していただいている皆様へお願いです。先の台風10号は、
三陸鉄道の沿線市町村に多大な被害をもたらしました。外洋から直接台風が乗り込ん
できたのは観測史上初めてとのことで、甚大な被害となっています。
日本中が残暑に見舞われている中、岩手県ではすでに秋に入りました。朝晩の冷え込
みが厳しく、被害にあった岩泉町、久慈市方面の山間部では10度を下回ってきました。
これから厳しい冬に入りますと、この地域は冷夏10度を下回ります。被災された方々か
ら、「とても寒い」との報告があります。支給された毛布はごわごわしすぎて眠れないとい
ったご高齢の話もあります。
そこで、当会の関係有志の皆様にお願いです。ご自宅にある毛布など不要のものがあ
りましたら、ぜひご協力を賜りたくお願い申し上げます。ただ、相当古いものは失礼ですの
で、できる限り新しいもの、数回使用のものはクリーニングをしてお送りいただければありが
たく存じます。
また、毛布購入の資金をお送りいただければ、事務局が購入し被災地にお届けします。
毛布購入応援募金は、1口 5,000円でお願いいたします。
毛布のお届け先は、主に(岩泉町)(久慈市山間部)です。ご協力をお願いいたします。
草々
毛布現物送付先  三陸鉄道を勝手に応援する会会員の倉庫
株式会社 イーアンド・ティ  電話 0195-78-8207
〒028-7111 岩手県八幡平市大更19-1-3  竹田 英史

(送金先)
口 座:岩手銀行中ノ橋支店 (普通)2039315
名 義:三陸鉄道を勝手に応援する会 事務局長 高橋 政久

潮風宅配便 「選手交代・三鉄新旧社長」

20160714

望月正彦さんは、三鉄震災復旧の立役者として八面六臂の大活躍で、東西南北、日本中を講演して歩き、三鉄をPRしてきました。大震災の少し前に期せずして着任し、それが人生の大きな節目となりました。釣りや山菜、キノコ採りと大好きなアウトドアをたっぷり満喫するつもりの社長就任でしたが、あの3・11で180度の方向転換となりました。その隣にいるのは、中村一郎さん。3・11の時は岩手県沿岸広域振興局長として陣頭指揮にあたってきました。たまたま釜石市内のホテルでセミナーを開催している最中に被災し、どうにか職場に戻った経験をしています。二人はそれぞれの立場で3・11の現場にいたのです。

中村一郎さんは、その後県庁に戻り、復興局長として震災復興の指揮を執ってきました。

6月24日、三陸鉄道の株主総会が開かれました。その席で望月正彦前社長から中村一郎さんに三陸鉄道の社長が引き継がれました。とてもすごい人事なのです。新社長となった中村一郎さんは、とっても温厚で人徳があり、県職員からも慕われてきました。望月正彦さんが、三鉄復興の第一弾を担ってきたとするなら、中村一郎さんは、次のステージ、JR山田線の一部移管を目指した第二弾の指揮を執ることになります。第二弾は、三鉄にとってはいばらの道です。少子高齢化が進み、大事な定期券利用の高校生が激減していきます。また163キロと、日本一長いローカル線となり、その運営維持費は膨大な金額となります。難題だらけの三鉄社長の就任は、おそらくめまいがするほど苦労覚悟の大事業かもしれません。それでも、「明るく、前向きに三陸沿岸、そして岩手県の希望の鉄道になりましょう」と社員の皆さんへ抱負を述べました。未曽有の大災害や想像を絶する危機的状況の中において、私たちが学んだことは、「強いリーダーの存在が成否を分ける」、ことでした。望月正彦さんから中村一郎さんへ、ともに強く優しいリーダーです。沿岸各地も復興道半ばですが、前に向かって進む重機関車のごとく、夢を持って進んでいく三陸鉄道の姿が浮かんできます。