三陸鉄層には「三鉄ツーリスト」という花形部門がある。震災学習列車や三鉄フロントライン研修には欠かせない存在だ。地域の高齢者にも人気が高い。「三浦さんじゃないと申し込まない」と駄々をこねるファンが多い。(高齢者女性)
決して手を抜かない。どんなわがままな注文にも必死に応え、確実に実行する。その信頼度は旅行エージェントからも高く評価されている。大槌町出身で、山奥の自宅から町の学校まで毎日歩いて登校。6年間続けた。高校時代は野球部で4番ファーストという花形だった。三浦は「花形」が好きだが、実務は「裏方」に徹する。三陸鉄道の入社は遅かった。1986年入社、今年で29年。三鉄には珍しく、ほぼ大半を観光業務で過ごしてきた。1期生より年長だが、雰囲気はとても若い。妻と娘、ともに一人ずつ。大事にしているというか、女系家族のため発言権はあまりない。それでも家庭が楽しいと言う。
足腰が丈夫なため、「きっと100歳までは大丈夫」と本人は胸を張るが、案外そこまで生きられると妻は複雑だ。三浦はジョークを理解するのが遅い。でも結構笑いながら話をする。ちょっと変だ。