三陸鉄道・熱き男たち シリーズ ② 菊池 吉則

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三鉄の中枢を担う総務部長。彼は根っからの施設マンで電気系のプロだったが、豊かな発想力と行動力が持ち味で、南リアス線運行本部長に抜擢。約2年間を釜石と大船渡で過ごし、現在の総務部長へと異動した。南リアス線の恋し浜駅の改名、若者支援など、積極的に沿線住民と交流し、厚い信頼を得てきた。誰でも会えばすぐに頭を下げて名刺を差し出す。

震災直後から望月社長をサポートし、すべての記録を手書きで残してきた「菊池ノート」は三陸鉄道の貴重な資料となった。後の復興計画への大事な資料となり、メディアも多数その存在を取り上げた。几帳面さと確認は鉄道マンとしての基本と控え目に話す。反面大胆な面も持ち合わせ、即実行の行動力は素晴らしい。

三陸鉄道には背の高い社員が多い。菊池部長も183cmと長身。

実家は釜石で、震災で全てを失い、年老いた母親が仮設住宅暮らしを強いられている。仕事の関係で久慈市に家があり、仕事場は宮古、実家は釜石と毎週その間を通い続けている。開業当時からの生え抜き。望月社長を尊敬し、社員の生活、悩みまで幅広く相談にのる良き兄貴。会社のモチベーション維持に全力で取り組んでいる。