「三鉄ぽっぽ屋」カテゴリーアーカイブ

三鉄ぽっぽ屋シリーズ「あまちゃんの隣、センターをゲット」 佐藤 鯛希 施設係

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当然社内のひがみを一手に集めた大器である。名前は鯛と希。「あまちゃん」のあとは「まれ」。ついている男だ。NHK「突撃あっとホーム」はこの写真。もっとも目立つ場所にいた。NHK[おかあさんといっしょ]や「AKB48・恋するフォーチュンクッキー」でもセンターをゲットした。大柄な体躯に軽妙なリズム感。テレビ局の担当ディレクターも「どうしても外せないキャラ」らしく、ついメインになってしまう。あの能年玲奈ちゃんが突然登場した時は、すべての練習成果を忘れ、とまどい、目が点になり、次に浮ついてしまった。周囲とまったく合わない踊りでも爆笑される人気者なのだ。先輩たちがいくらひがんでもかなわない。社内一のイジラレキャラである。かまってもかまってもこの笑顔。

震災後、ある冬の時。北リアス線が豪雪被害に見舞われ、遠路南運行部から駆け付けた。雪の重さで倒木した大きな木が倒れたまま凍っていた。チェーンソーでトライしたのが鯛希である。凍った表面にチェーンソーが跳ね返り、自分の太物にあたった。瞬間真っ白い雪面が真っ赤な鮮血。救急車で病院に運ばれたが幸い足の切断は免れた。何重にもはいていた衣服に守られたのである。運も強い。

地元消防団に属し、火災や災害があれば何時でも真っ先に駆け付ける。

子供二人のよきパパとして、鯛希は今日も元気に裏方作業。列車の安全運行のために奮闘する毎日である。

 

三鉄ぽっぽ屋シリーズ「最後の大物、ファンも見逃す大物登場」 及川克彦 主任運転士

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南リアス線で運転をしている。寡黙である。三鉄ではもっともミステリアスな男と呼ばれている。これだけ人気の高まった中で、一切マスコミには登場しない。というか、テレビカメラが来ると、スーッと消えてしまう。菊池弘充、山蔭康明と同期であるがつるむことはない。仲がよくないように映る。菊池と山蔭はモテない。妻がいない。及川は蔭では結構モテる。妻がいる。仲が悪い原因かもしれない。この写真はようやく少し笑った貴重なシーンである。ほとんど寡黙でニヒルである。365日、一日も欠かさず1時間の朝散歩をする。当然嵐の日も。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、嵐ニモマケズ、妻ニハ負ケル。芯が強いと評価する人もいるが、どちらかというと異常体質だ。

そんな及川がマスコミに登場しない中で、唯一ポスターに載ったことがある。しかも政府広報のポスターで、あの羽生結弦と一緒にである。ポスターの「に」のところである。

一期生としては若く見える。三鉄の業務はすべてを経験した。いわば三鉄のスペシャリストだ。笑わないが三鉄ツーリストも経験している。学生時代は弓道をしていた。相当の腕前だったとの証言もある。じっと的をにらみ、精神を集中して的を射ぬく。まさにゴルゴ13とそっくりなのだ。

釣が趣味らしい。ただ誰も釣りをしているところを見たことがない。ミステリアス及川。さすがである。

 

三鉄ぽっぽ屋シリーズ 「三鉄スターシリーズ」

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誰がスターなのか? この写真は三鉄幹部会議のシーンである。右から2番目、下を向いて、いかにも仕事をしている風の男が「南リアス線のスター吉田哲」だ。ちなみに右から「橋上」「吉田」「富手」「小田」と続く。

吉田 哲 南リアス線運行部長を務める。生まれは陸前高田市の小友町。海のすぐ隣である。5人兄弟の末っ子で、相当甘やかされて育ったに違いない。末っ子の特徴である「人に優しい」は、その通りになっているようだ。

幼少の時の思い出は、両親と一緒に野球道具を買いに行ったこと。グローブが欲しかったのでおねだりした。でもスポーツ店に行ったら「とても高くて買えない」と言われ、帰りにラーメンを3人で食べて帰った。涙がポロポロとこぼれ、しょっぱいラーメンだった。「うちは貧しいから買えない」と子供心に我慢した偉い子供だった。(本人談)

でも、その後父親が「高田繁(巨人選手)モデル」という青いグローブを買ってくれた。チームでたった一人の青いグローブ。凄く自慢だった。(本人談)ま、とにかく甘やかされたのは間違いない。

吉田 哲の特徴をまとめてみる。

  1. 第1期生 つまり生え抜き その割には若く見える・・ここは問題
  2. 背が高い ・・・スタイルは三鉄一、二を争う ・・・かなり問題
  3. 気が利く ・・・相手の気持ちを理解するので手配が早い・・問題
  4. 嫌がらない ・・どんなところにでも積極的にでかけ、動く。嫌なことも
  5. 率先して取り組む。解決するのも早い ・・・相当問題。女性ファンが増えて困る。
  6. 会議などで、先輩に遠慮したふりをして、結構意見をズバズバ言う。・・
  7. 部下からの信頼がどうしても厚くなる。・・・結構問題

 

  1. 能年玲奈と一緒に踊って、手を触った。・・・全社員を敵に回した。
  2. 性格は温厚、控えめ。常に笑顔。付き合いは「嫌がらず」最後まで付き合う。特に三鉄ファンには熱くもてなす。 ・・・論外

というように、モテ要素がとにかく高いのである。吉田の出現以前は、北の金野本部長が「この世の春」を謳歌していたが、吉田の出現で一気に影が薄くなった。ただ「あまちゃん」は久慈から始まるので、ファンの目にさらされていなかっただけだ。南リアス線は、そうした意味で「三鉄隠れファンの聖地」と言われ、中高年熟女を中心とした吉田ファンは、これまでゆっくりと吉田を独占できていた。(ちなみにNHKのUdo-アナもファンとか)

やがて、三陸鉄道はJR山田線がつながると、吉田のいる大船渡の盛から金野のいる久慈まで一本のレールでつながる。すると当然人気は北まで広がっていく。金野はじめ橋上弟、二橋などは戦々恐々である。

三鉄ぽっぽ屋 「 すべて前向き人間・アンビリーバルな人生 」 畑田 健司 (はたけだけんじ)

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「大丈夫ですか」大慌てで乗車寸前のお客さんに駆け寄った。突然意識を失い倒れてしまった乗客に駆け寄り、すぐに救急車を呼んだ。病院に搬送されて即刻緊急手術となった。「何とか助かって欲しい・・」と神にもすがる気持ちで手術を待った。何とか一命を取り留めた。アンビリーバブル。

そのお客様が退院の時に、まっすぐに三鉄へ来てくれた。お礼を言うためだ。そのあと、ご家族で三鉄へ乗りに来てくれた。涙が溢れた。「この仕事をしていて本当によかった」と畑田は述懐する。お客様との触れあいこそ、三鉄にとってもっとも大事なことだと身を以て感じた。

思えば入社当時からエピソードが多かった。入社日の朝、極度の緊張だった。マイカーで会社に向かった。突然車が故障した。絶体絶命。血の気が引いた。とっさにタクシーを呼んだ。「運転手さん、とにかく急いでください。今日が初出社なんです」と泣き顔で頼んだ。吹っ飛ばして間に合わせてくれた運転手は、三鉄中堅幹部大在家の父親だった。偶然過ぎた出来事だった。アンビリーバブル。

こんなこともあった。入社してからワルの先輩から「あの通学している女子高校生な、お前が大好きなんだって」と耳打ちされ、女子とは生涯無縁だと覚悟していた矢先の出来事で頭が混乱した。その女子高校生に北山崎から飛び降りる覚悟で告白した。「ぼ、ぼ、僕も好きです・・」突然コクられた女子高校生は相当困惑した。結末は・・今は妻となっている。アンビリーバブル。

その後、東北ではほとんどと言っていいくらいの難病にかかった。100万人に一人くらいの確率。気持ちを前向きに保っていたら完治した。奇跡だった。アンビリーバブル。

あまりにも色々ありすぎて、退屈しない人生を送っている。当然逆境にはめっきり強い。畑田の好物は、田野畑村の国道にある【道の駅・思惟の大橋】の鴨出汁ラーメンだ。これに特製味噌を混ぜて食べるときに幸福感を感じる。

「これだけ震災後、多くの人から応援いただいた。結果を残すことが恩返しであり、私の使命だ」と力強く宣言する。畑田の笑声が今日も職場に響く。

三鉄ぽっぽ屋「親方シリーズ 助演男優賞クラス登場」 櫛桁 孝男60歳

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当会会員や、このHPをチェックしている「三鉄&あまちゃんファン」にはなじみの薄い裏方の登場である。見よ、この力強さ。大きく振り上げたハンマーが快適な鉄道の旅を支えている。灼熱の太陽の下での重労働。厳寒の大雪の除雪や倒木の処理。列車の陸上搬出入など、力仕事は延々と続く。櫛桁(くしげた)は親方である。施設の裏方の大番頭でもある。作業の段取りや技術など、すべて体得し部下の指導も的確だ。寡黙だが面白い。「あまちゃん」ロケでは、列車の運行シーンを支え、表舞台は金野本部長が登場する。真冬のロケで「春のシーン」では、春らしく雪を線路からすべて取り除く酷で地味な仕事をやり遂げ、テレビに出るのは金野本部長だ。それでも愚痴は言わない。親方なのだ。

 趣味は下手だけど釣りだ。北運行部には、老練な釣り師が3人いる。小田、櫛桁、中田の大物3名だが、下手だ。中田は別格なので、次に詳しく紹介する。

一度3人で大釣りをした。自慢げに望月社長に報告した。「釣れ過ぎて腕が痛い」と。3人で行くときは釣れる。みんなで勝負をすると3人とも釣れない。大物たちなのである。櫛桁は、この顔の通り「短気」である。魚が食いつく前に上げてしまう。ゴルフも趣味らしい。「ゴルフは力だ」と思っている。ハンマー飛ばしが似合っているが。

夢は、三鉄キットドリームス 草野球チームの監督になることだ。今は、オーナーが望月社長。監督が山本宮古市長と豪華版だが、50連敗すると更迭になる。きっとチャンスが回ってくると期待している。

「あまちゃんファン」たちが、「くしちゃーん」と呼んで近寄ると真っ赤になる。試す価値ありだ。ただしサインはできない。

 今日も三鉄は快適に走る。櫛桁親分が厳しくチェックしている。