「会長の三鉄日記」カテゴリーアーカイブ

会長の三鉄日記  「三鉄中村一郎社長杯釣り大会」 をサポート


6月2日、三鉄南リアス線の人気駅「恋し浜駅」の目の前にある小石浜で第5回の釣り大会を行いました。当会も賞品を提供し、会員も多数参加しました。早朝5時から三鉄職員がきびきびと動き、受付から船手配、賞品陳列など見事な準備をしてくれました。
参加者は45名。沿岸、盛岡、一関、北上、仙台などから釣り好きが集合しました。
出船時は霧が濃く、特有の「やませ」でしたが、徐々に晴れ、波もない絶好のコンディションとなり6隻の釣り船が広い太平洋を縦横無尽に散って、船頭得意の釣り場を目指しました。
今回は、来年3月23日にJR山田線(津波被害で復興工事中)の経営を移管され、第三セクター鉄道としては日本一長い163キロの新鉄道会社として生まれ変わる開通祈願の大会としました。
大物の鰈やアイナメ、タコなど参加者のクーラーは満杯。大会は「カレイ類」だけが対象のため、三鉄職員が検量と選別を行い、順位を決定しました。釣り船の船頭の差によって大きく差がでましたが、皆さん大喜びの表彰式となりました。
三陸鉄道の路線周辺は、どこも絶好の釣り場を抱えており、三鉄を利用する釣りは酒も飲めると評判です。この「恋し浜駅」は、駅から歩いて5分程度ですから、車で行くよりはずっと安全で楽です。163キロになれば海のレジャーが満喫できる企画をたくさん繰り出していきたいと考えています。

また後で皆さんにお願いいたしますが、当会として新開通記念の「動物駅員」を山田駅、大槌駅、鵜住居駅に設置したいと考えています。皆様からの応援寄付をお願いいたします。寄付者はしっかりとお名前が永久に残る銘板に記載されます。

そのほか、現在当会のプロジェクトとして「三鉄黒字化応援プロジェクト」を進めています。それぞれの分野のエキスパートが集まり、どうすれば黒字化に向かうことができるかを進めています。条件は「資金の無い三鉄」です。アイディアだけではフラッシュ的な一過性のものになってしまいますので、「継続できる提言」が基本となります。三鉄が黒字化に向かうと、三陸沿岸への好影響が出てきます。つまり三鉄と沿岸復興は表裏一体となります。皆様の中で「こんな提言をしたい」という方が、どうぞ事務局までレポートをご送付くださいませ。

これから梅雨、盛夏へと続いてまいります。お身体をご自愛の上、充実したサマーシーズンをお楽しみくださいませ。

早くも久慈―盛間が開通・4月1日 プレ開通式


当会主催の開通式を行いました。盛岡市にある大の三鉄ファンの店「里伊・さい」に、三鉄社員から寄贈された三鉄車両HOゲージの模型による開通式です。店には久慈駅から盛駅まで一貫鉄道レールが敷かれ、本物の開通より一年早く開通させました。店内は三鉄ポスターがあちこちに貼られ、三鉄鉄道写真や三鉄グッズだらけの徹底した三鉄ムード一色となっています。本物の開通式は来年3月23日。南リアス線と北リアス線の間のJR山田線が結ばれ、三鉄に運営が移管され163キロの第三セクター鉄道日本最長となります。テープカットには、三陸鉄道中村一郎社長や岩手県観光課平井総括課長、当会会員の岩手大学越野教授ほかお店の常連たちが小さなテープに小さなはさみでテープカットを行いました。このプレ開通式には関係者や三鉄ファンなど60名が集まり、大変盛り上がりました。本当の鉄道は、現在JR東日本が一生懸命復旧作業をしております。立派に生まれ変わる宮古―釜石間にテスト走行が行われるのは秋ごろになります。試験走行のあと三鉄に移管され、3月23日本当の開通式となります。三陸沿岸の大半(久慈―盛)がすべて三陸鉄道で結ばれることになります。開通する2019年には、6月から「三陸防災復興プロジェクト2019」、そして「ラグビーワールドカップ釜石」が行われるなど、三陸色の強い年となります。当会は、三陸鉄道の黒字化を応援し、これから様々なイベントを企画して応援して参ります。会員の皆様、応援の皆様、イベント実施のご案内を今後どしどし発信していきますので、大きなご協力をお願い申し上げます。

会長の「三鉄日記」

謹賀新年  新春のお慶びを申し上げます。会員の皆様にとりまして、2018年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。本年も三鉄応援のために皆さんで力を合わせていきましょう。

1月4日、三陸鉄道の御用始(運転系、駅業務系は年末年始休みなし)でした。毎年恒例の「安全祈願参拝」を宮古市の横山八幡宮にて社員総出で行いました。中村社長はじめ幹部社員の皆さんも、厳粛なご祈祷に新年の誓いを立ててきました。

午後、岩手県 達増拓也知事が恒例の年始の訓示のために三鉄本社に来られました。知事は三陸鉄道の会長でもあり、震災後は必ず御用始の日に三陸鉄道に来られ、社員の皆さんを激励してくれます。訓示は「安全運行」「住民鉄道」「2019年の163キロに向けた準備」など、知事らしい誠実でわかりやすい内容で、しっかりと方向性を示してくれました。
達増知事に中村一郎社長からプレゼントがありました。三陸鉄道の草野球チームで、日本ネスレ様が支援を続けている「キットドリームス」の公式ユニフォームです。背番号は「1」で、シアトルマリナーズの岩隈久志投手(キットドリームスのゼネラルマネージャー)の直筆サイン入りのユニフォームです。サイズはXO。達増知事がいかに大柄かわかります。背中には「1」のと「TASSO」のネームが入っています。

三鉄キットドリームスは、オーナーが三陸鉄道 中村一郎社長、監督が宮古市の山本正徳市長、ゼネラルマネージャーに岩隈投手という豪華版のチームです。本拠地は宮古市田老の新野球場で、震災に負けず「きっと夢がかなう」をスローガンに結成されました。目標は草野球日本一です。「目指せ草野球日本一」というラッピング列車が走るほど徹底しています。
2019年、三陸鉄道は大船渡市の盛(さかり)駅から久慈駅まで1本のレールでつながり、163キロのローカル線としては日本一長い鉄道会社となります。夢は大きく、沿線住民の復興のシンボルとして大きな期待と役割を担っていきます。とはいえ、固定費の増加など課題は山積しています。会員の皆様の益々のご支援、応援をよろしくお願いいたします。

会長の三鉄日記「三陸鉄道 熱烈応援者から新年松飾りの寄贈」

三鉄社員の皆さんが松飾りを持って記念写真を撮っています。この松飾りを送ってくれた方は、東京在住の方です。
実は、当会の会員さんではありません。東京にお住いの江口綾美さんという方です。震災後からずっと支援、応援を続けてくれています。また応援のために東京から何度も三鉄に足を運んでくれました。お仕事が生花店とのこと、この何とも言えない素晴らしいフラワーアレンジメント風の松飾りを制作し送ってくれました。写真は中村一郎社長、隣が村上総務部長、後は社員の面々です。早速駅待合室に鏡餅と一緒に置くことにしました。多くの乗客の皆様にお披露目します。そんなことで今回は、会員さんではありませんが、嬉しい応援シーンのご紹介です。

三陸鉄道は、本社総務系、事業部系の仕事納めが28日の本日です。とはいえ、正月の初詣号、初日の出号、こたつ列車、どべっこ列車などの企画の電話応対で大忙しです。多くのお客様に感謝と中村社長は今年最後の訓示をしました。来年はいよいよ最大の難関、最大のチャンスとなる2019年163キロの一貫鉄道化を目指す前年となり、様々な準備が秒読みとなります。日本一長いローカル鉄道会社となる一方、人口減少や経費の増大など課題、問題は山積みです。ひとつひとつ、しっかりと向き合い、解決しながら素晴らしい鉄道となってくれることを期待しています。当会もより積極的に応援していきたいと思います。皆様のご支援も大きな力です。本年も大変ありがとうございました。皆様にとりましても素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。

会長の三鉄日記  「 毎年恒例 佐羽根集落 秋祭りの三鉄応援金 」


三陸鉄道北リアス線 宮古から北上し4駅目に「佐羽根駅」があります。佐羽根地区は小さな集落で、高齢者が多く、現在は30名ほどが住んでいますが、独り暮らし世帯も数軒あるようです。
佐羽根駅から徒歩3分の線路沿いに「悠々亭」があります。ジビエ料理では沿岸一の人気店ですが、完全予約制で、予約がある時のみ宮古在住の中澤さん夫妻が店を開けます。その悠々亭の敷地で、毎年10月に秋祭りが行われ、カラオケ大会や集落の人たちの余興や地場野菜即売、鹿汁、熊汁の低額販売など行われます。その売上金の全てを毎年三鉄に応援金として寄贈してくれます。大変ありがたい三鉄の応援者です。写真中央は、三鉄の中村一郎社長。左が店主で猟友会会長の中澤さん、右隣が奥さんの百合子さんです。中澤さんご夫婦は当会の会員でもあります。
悠々亭は、中澤さんが仕留めた熊や鹿、釣り師でもある中澤さんが釣った鱒やヤマメ、百合子さんも取ってくる貴重な山菜、キノコなど4000円程度で熊汁食べ放題で料理は25種類以上と、まったく儲けなしの趣味的料理店なのです。三鉄を訪れた有名人の皆さんも、話を聞いて「行きたい」「次来るときに予約する」など大人気ですが、なかなか実行に移した方はあまりいません。会員の皆様、どうしても行きたいときは三鉄総務部の村上部長にお願いしてください。