「会長の三鉄日記」カテゴリーアーカイブ

会長の三鉄日記 2022-10-12

10月12日、ちょうど3年前、豪雨が襲い、三鉄の約7割が被害を受けた2019年台風19号災害でした。JR東日本から移管されたJR山田線の陸前船越駅付近の山田町海と鯨の科学館前の線路は、土台がすべて流失し、鉄路だけが宙に浮く悲惨な状態となりました。

東日本大震災以来、幾度も大きな災害に遭遇しながらも、その都度必死に立ち上がってきた三陸鉄道のスピリッツにいつも感動しています。

長引くコロナ感染も、ようやく落ち着くのかな、と思いつつも今年の冬を越さないと安心はできません。観光客の激減は、三鉄経営に大きな打撃となっていますが、ようやく全国旅行支援の開始、岩手県にも効果が出てくることを願っています。

 

当会は、「サントリー東北サンさんプロジェクト」の助成を受けて、第2回目の三鉄活用キャンペーンに取り組んでいます。東日本大震災から節目の10年を過ぎたとはいえ、油断せず、しかも過疎化が進む三陸一帯の活性化促進のために、大いに三鉄を活用しましょう、と呼び掛ける運動です。サントリー基金から助成をいただいていますが、資金的にはまだ不足しています。来年の1月から3月にかけて、当会が三鉄車両を10本貸し切り、沿線市町村ごとの「三鉄交流会列車」を走らせる計画です。つきましては、別紙のチラシにありますように、交流会列車の支援をお願いしております。ご寄付頂きましたら、年末発行予定の「三陸・三鉄次の10年NO2」の読本に、寄付者のお名前を掲載いたします。読本は「非売品」で限定数発行で、交流会列車に参加した住民の方に無償配布するものです。どうぞ趣旨ご理解の上、応援よろしくお願いいたします。

三陸鉄道 名物中村社長が退任・新社長に石川氏

会長日記
会長 草野  悟

「三陸鉄道 名物中村社長が退任・新社長に石川氏」

約6年近く三鉄のかじ取りを行ってきた中村一郎さんが3月末で退社いたしました。4月から盛岡市の副市長として着任いたしました。中村前社長は、沿岸すべての首長、多くの住民から信頼も厚く、社員からも絶大な信頼と尊敬を得ておりました。人柄と行動力、的確な判断は、まさに群を抜くリーダーでありました。岩手日報では、異例の中村社長退任の号外を発行し、駅などで乗客に配布いたしました。三鉄の社長と言うよりも、日本ネスレがスポンサーとなっている三鉄の草野球チームのオーナー退団という記事ですが、内容は惜しまれて三鉄を退任という記事です。JR東日本山田線の移管による163キロのロングレール化、台風19号被害の対応や沿岸振興イベントへの対応など、数知れない大きな成果を上げてこられました。新社長には、我らが「三陸鉄道を勝手に応援する会」の初期からの会員でもある岩手県政策企画部の部長から石川義晃氏が就任いたしました。こちらも縁のあるシフトで、大いに楽しみです。石川新社長も人柄も良く、また岩手県沿岸広域振興局長、文化スポーツ部長などを歴任し、常時三鉄と関わってきたこともあり、周知の関係で社員も安堵しているところと思います。ともあれ、コロナ禍の中の新しい旅たちです。私も会長として、また三鉄の総合アドバイザーとして三鉄に席を置きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

三陸鉄道を応援する「三鉄沿線市町村とともに 次の10年へ」読本の完成

1月25日付の岩手日報朝刊に、当会の事業が取材、掲載されました。大きく取り上げていただき、また当会の趣旨もわかりやすく掲載していただきました。

当会の「黒字化プロジェクト」の事業の一環で、サントリーサンさんプロジェクト様はじめ、会員各位、そして応援者の皆様からのご支援で発行することができました。内容は、人口減少が進み、コロナ問題などで観光が衰退。三陸地域の「なりわい」が落ち込んできている中、東日本大震災から10年を経過し、それで復興が一段落、のようなイメージも出ているが、大事なことは「次の10年」であり、そのためには沿線の13市町村と三鉄が手を結び、ともに三陸の活性化に行動しましょう、と呼びかけるものです。

読本は5000冊印刷し、約3500冊を沿線13市町村の全職員さんに無償進呈します。また募金をしていただいた方々への御礼ほか市町村の公的施設にお送りします。

この読本をテキストとして、市町村の有志をお招きして「三鉄・次の10年へ 講習会列車」を2月8.9日、17日に運行します。講師は黒字化プロジェクトの座長「齋藤徳美岩手大学名誉教授」と「三陸鉄道 中村 一郎社長」「三鉄取締役 金野 淳一本部長」が担当します。

ますますオミクロンの脅威が広がってきており、油断ができない環境にはありますが、当会の目的の一つは「三陸鉄道の活用」にあり、セミナーや講習会、会社の忘年会や役員会など、いろいろなシーンで使ってもらえることを目指しています。その意味で沿線市町村の職員さんたちが、「使い勝手の良い三鉄」を学ぶことは、住民列車としての幅を広げることになります。

会員の皆様も、ぜひどしどし「貸し切り列車・2時間で1両26.000円(岩手県が半額補助)」を活用してください。

 

 

三鉄2022特製カレンダー 先行予約開始

三陸鉄道を勝手に応援する会
会長 草野  悟

 

会員各位殿

全国のコロナ感染者数が若干減少気味となってきておりますが、まだまだ予断を許さない環境には違いがないように思えます。皆様もそれぞれに大変なご苦労の渦中にあるかとご推察いたします。三陸鉄道もまた、同様に大幅な観光収入減と地元の人口減少が響き、開業以来の危機的状況に陥っております。

そのような環境にありますが、三陸鉄道の社員は、常に前向きに頑張っております。今回皆様にご紹介いたしますのは、「三陸鉄道2022年の特性カレンダー」のご案内です。全国の三鉄ファンの中から応募いただいたイラストを編集し、12か月のカレンダーに仕上げたもので、今回、三陸鉄道が先行予約を始めたことのご案内です。

ぜひ皆様にご協力いただき、三陸鉄道の応援をしていただきたくお願いいたします。

 

※内容につきましては、下記からご確認くださいませ。

ご購入はこちらのサイトにアクセス下さい。
https://sanrikutetsudou.shop-pro.jp/?pid=163390942

読本制作協力のお願い

会員各位・応援者の皆様

 

当会の今年度の事業「三陸&三鉄 次の10年読本」制作

当会より、三鉄沿線13市町村の全職員(3163名)に、これからの10年を三鉄と共に歩んでいこうと呼びかける読本

寄付ご協力のお願い

上記の読本を編集中です。執筆は齋藤徳美(岩手大学名誉教授・岩手県東日本大震災津波復興委員会)、中村一郎(三陸鉄道代表取締役社長)ほか、各界の専門家、有志35名で、約100pの読本となります。

目的は、東日本大震災から10年を経過し、一見復興事業など収束した感が出ていますが、実際は、10年を経過し、沿線の自治体は人口減少や、水産資源の枯渇に加え、コロナ席捲による観光衰退と、危機的状況となってきています。

そこで、三陸の発展は、「三鉄と共に」をテーマに、三陸鉄道を活用し、活気ある三陸沿岸の未来を描きましょうと呼びかける読本です。冒頭は、大災害は千年に一度ではなく、いつ何時襲ってくるか予断は許さず、それなら大災害を経験したことを活かし、防災へ取り組みや安全で安心な暮らし作りも重要と、防災意識の啓蒙も組み入れます。そのうえで、三陸鉄道のパフォーマンス力を活用することで、疲弊していく地域を守って行こうとする取り組みです。

三陸鉄道を勝手に応援する会の有志が、それぞれの専門分野の知見や経験を活かし「これからの10年」についてメッセージを発信します。

三陸沿岸の住民のオピニオンリーダーである行政職員が、三陸鉄道に目お向け、一緒に取り組んでいくことを勧めていきます。

読本の制作には、約150万を要します。執筆等はすべてボランティアの無償ですが、編集、印刷、製本などハード面の費用がかかります。また、完成後は、13市町村の職員を三鉄へ招待し、車内で読本講習会列車を行う予定です。

これらの活動に、一口1000円でご協力くださいますようお願いいたします。なお、ご協力者の方々のお名前は、読本に掲載させていただきます。(アイウエオ順)

発行と寄贈は、来年1月ごろを予定しています。経過については順次、この当会ホームページ上でご報告いたします。

三陸鉄道を勝手に応援する会

会長  草野  悟

【ご協力振込先】
岩手銀行中ノ橋支店 (普)2039315
三陸鉄道を勝手に応援する会
事務局長 高橋政久