三鉄ぽっぽ屋「愛の塊 梅雨草 こむかいくん」 小向 広幸 運転士

25090401

およそ三陸鉄道において、小向運転士ほど実直、勤勉、働き者、正直者はいない。ほかがダメだということではなく、飛びぬけた実直さなのである。下の写真は、運転士の勤務を終えた小向運転士が、宮古駅のトイレを一生懸命ピカピカに磨いているところを、こっそりシャッターを押した瞬間だ。グリニッジ世界標準時間のように、いつも正確に勤務する小向運転士は、入社前は家電量販店に勤めていた。先輩の勧めで三鉄に入社。入社後は先輩の勧めで努力の末に花の運転士に合格。学生時代の陸上選手時代も先輩に助けられ、励まされてきた。その都度先輩に恵まれてきた。そのためか、常に「感謝」の気持ちを抱いている。そして今は、三鉄を支えてくれるお客様のために「感謝」し続けている。その気持ちがトイレ掃除となっている。「お客様の命を預かる任務は、いつも緊張の連続です」と語る。誰からも好かれ、黙々と勤務する小向運転士は、テレビなどの出演は少ない。むしろ目立たないほうだ。ヒマワリのような先輩運転士たちの陰に隠れる「梅雨草」のような存在だ。それでいて凛として美しいブルーは、人々の心を和ませる。小向広幸 46歳。生粋の宮古人。潮風のように爽やかだ。