月別アーカイブ: 2015年3月

三鉄ぽっぽ屋「親方シリーズ 助演男優賞クラス登場」 櫛桁 孝男60歳

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当会会員や、このHPをチェックしている「三鉄&あまちゃんファン」にはなじみの薄い裏方の登場である。見よ、この力強さ。大きく振り上げたハンマーが快適な鉄道の旅を支えている。灼熱の太陽の下での重労働。厳寒の大雪の除雪や倒木の処理。列車の陸上搬出入など、力仕事は延々と続く。櫛桁(くしげた)は親方である。施設の裏方の大番頭でもある。作業の段取りや技術など、すべて体得し部下の指導も的確だ。寡黙だが面白い。「あまちゃん」ロケでは、列車の運行シーンを支え、表舞台は金野本部長が登場する。真冬のロケで「春のシーン」では、春らしく雪を線路からすべて取り除く酷で地味な仕事をやり遂げ、テレビに出るのは金野本部長だ。それでも愚痴は言わない。親方なのだ。

 趣味は下手だけど釣りだ。北運行部には、老練な釣り師が3人いる。小田、櫛桁、中田の大物3名だが、下手だ。中田は別格なので、次に詳しく紹介する。

一度3人で大釣りをした。自慢げに望月社長に報告した。「釣れ過ぎて腕が痛い」と。3人で行くときは釣れる。みんなで勝負をすると3人とも釣れない。大物たちなのである。櫛桁は、この顔の通り「短気」である。魚が食いつく前に上げてしまう。ゴルフも趣味らしい。「ゴルフは力だ」と思っている。ハンマー飛ばしが似合っているが。

夢は、三鉄キットドリームス 草野球チームの監督になることだ。今は、オーナーが望月社長。監督が山本宮古市長と豪華版だが、50連敗すると更迭になる。きっとチャンスが回ってくると期待している。

「あまちゃんファン」たちが、「くしちゃーん」と呼んで近寄ると真っ赤になる。試す価値ありだ。ただしサインはできない。

 今日も三鉄は快適に走る。櫛桁親分が厳しくチェックしている。

 

三鉄ぽっぽ屋「裏方一筋、すぶい助演男優賞シリーズ」中田 浩行  56歳

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緻密である。すぶい(渋い)。男の中の男である。櫛桁と常に行動を共にする。パワーの櫛桁、頭脳の中田、とよく言われるが、実は櫛桁も頭脳は抜群だ。石より固い。

自他ともに認めるアウトドア派だ。釣りに明け暮れヒグマと暮らしヤマドリを食べてしのぎ、どんなところでも生き抜く。高校時代に野球で培った体力は、老齢年金目前でも衰えはない。凄いやつなのだ。

父が国鉄マンで、厳しい仕事を目の当たりにし育ったため、鉄道マンにだけはなりたくないと思っていたが、三鉄マンになってしまった。DNAがしっかりと受け継がれていた。

 趣味は釣り。主にルアーやフライフィッシングと言う高度な釣りをしてきた。錘と餌をつけて落とすだけの小田とは少し異なる。

釣竿つくりはプロと言われている。中田竿は一説では1本数十万円と伝説的な評価がされているらしい。ただ買った人は聞いたことがない。

 中田は自分のことをこう評価する。「長所は熱中することです。短所は熱中しすぎることです」と。凝り性である。負けるのも嫌いだ。釣りはよく負ける。

施設は体力がものを言う。若い人たちとつい競ってしまう。翌日節々がきしみ音を上げても「平気な顔」をして一日を通す。結構つらい。若い人たちに頑張ってもらえるよう、培ってきた知識や技術を教えていくことに生きがいを感じている。

 

三鉄マドンナシリーズ 「さんてつシスターズの姉」 大橋 智美 (オオハシ トモミ) 推定30歳から40歳あたり

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2015031202※これは宮古湾に飛来した オオワシ

三陸鉄道宮古駅。ここは三鉄本社がある。前回紹介した田村由菜は妹。姉の大橋智美は2階の本社で主に旅行関係の取り扱い、サービスを行っている。姉妹ともどもスタイル抜群、明るく朗らかな性格で、女子社員も大橋を「アネーゴ=姉御」と呼んで慕っている。

仕事は忙しい。「あまちゃんブーム」「三鉄ブーム」で団体のお客様がどどどーと押し寄せ、その対応に明け暮れたのは昨年だ。個人旅行客の方々も直接電話をしてくる。一人一人丁寧に応対し、できる限りのトラブルを回避する。特に高齢のお客様の勘違いが多い。「あのね・・9月4日二人で行くから予約してくださいな」「はい、9月4日ですね」と9月4日を繰り返して念を押す。それでも、やってくるのが9月3日。「確実に予約したのになんだ」と怒り出す。記録を見せながらご説明に四苦八苦。ようやく自分の間違いを確信したお客様。今度は満席の予約列車に乗せてくれと懇願する。こうした間違い予約をそつなくこなし、逆にファンにしてしまうハート型サービス担当なのだ。

企画列車などのアテンダントもこなす。お客様へのサービスを徹底するので当然人気だ。何度も訪れるコアなお客様「今日、智美ちゃんは出勤してる?」など親しみを込めて聞いてきたりする。人気なのだ。

大橋智美はママさんである。まだ小さな可愛い娘がいるので、おちゃめで徹底的に明るいおばあちゃん(母親)に勤務中は子守を頼んでいる。家族みんなで三鉄を支えてくれているのだ。

震災後も会社の復旧、地域の被災したお客様への心を込めた対応に奔放した。お客様ばかりではない。大橋に甘える社員のケアも仕事だ。時々行う社内親睦会で、酔った望月社長を自宅まで送り届けたり、上司のMAX冨手の精神コントロールや総務部長のムラカミの言語修正・介護など多彩だ。

三鉄はとにかく明るい。前向きだ。笑い声も絶え間ない。その中心にいるのが2児の母、大橋智美アネーゴだ。

 

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三鉄マドンナシリーズ 「キュートな英語堪能アテンダント」須貝 幸絵 Ⅹ歳

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隣にいる大柄すぎる社員(菅野)と比較してしまうと小柄に見えるが、キュートで可愛らしい北リアス線所属のアテンダントだ。高校生の時にボランティア部の部長として海外研修に行き、英語をマスターした。時々外国人の旅行客が乗車した時など、あたふたする男性諸先輩を横目に、しっかりと案内を担当。「またあなたに会いにきます=当然英語で」と言われたときは、とても嬉しかったと思い出す。

勉強家で努力家だ。久慈駅のことはなんでも知っている。知らないことは「定期券の払い戻し」の計算だけだ。尊敬するのは金野本部長と橋上部長。なんでも知っている知識の宝庫と思っている。「お二人は大学教授並み」と評価するが、まあそう思っているうちが楽しい。「橋上さんは、なにを聞いても必ず答えが返ってくる」と信頼度抜群だ。

性格は「わがまま」と自己分析するが、「協調性は高い」と金野は評価する。金野の場合、キュートに弱いので、めじり下げ気味評価になる。そのため女性社員に人気の高い本部長となるのだが、社員たちは「すごく気を遣う優しい女性」と見ているので正しい評価と言える。

可愛い失敗もある。お座敷列車に海女さんコスチュームで乗車したとき、スリッパだったのを発車5分前に気づき、あわてて履き替えたことがあった。汗びっしょりだったけど、無事勤務を終えて一息ついた経験もある。

何よりも大好きな三鉄の仕事。行事やイベントなど積極的に参加している。小さな体に大きな夢を抱いて、今日も須貝は元気に働いている。