日別アーカイブ: 2015年8月7日

三鉄ぽっぽ屋「団体旅行のスペシャリスト」三浦 芳範

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三陸鉄層には「三鉄ツーリスト」という花形部門がある。震災学習列車や三鉄フロントライン研修には欠かせない存在だ。地域の高齢者にも人気が高い。「三浦さんじゃないと申し込まない」と駄々をこねるファンが多い。(高齢者女性)

決して手を抜かない。どんなわがままな注文にも必死に応え、確実に実行する。その信頼度は旅行エージェントからも高く評価されている。大槌町出身で、山奥の自宅から町の学校まで毎日歩いて登校。6年間続けた。高校時代は野球部で4番ファーストという花形だった。三浦は「花形」が好きだが、実務は「裏方」に徹する。三陸鉄道の入社は遅かった。1986年入社、今年で29年。三鉄には珍しく、ほぼ大半を観光業務で過ごしてきた。1期生より年長だが、雰囲気はとても若い。妻と娘、ともに一人ずつ。大事にしているというか、女系家族のため発言権はあまりない。それでも家庭が楽しいと言う。

足腰が丈夫なため、「きっと100歳までは大丈夫」と本人は胸を張るが、案外そこまで生きられると妻は複雑だ。三浦はジョークを理解するのが遅い。でも結構笑いながら話をする。ちょっと変だ。

三鉄ぽっぽ屋 「まじめすぎ、耐えすぎ、優しすぎ」南リアス線の新星 運転士 志田 貴郁

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平成10年入社の三鉄にしては極めて若い運転士である。1期生が多い中、次を期待されている大型新人(17年も経過しているが)である。高校野球の名門、陸前高田市の高田高校野球部一筋で過ごしたスポーツマンだ。意志が強く、前向きな性格で、東日本大震災でも、自身が大きな被害を受けたが仕事に没頭した姿は同僚の涙を誘った。芯は強く忍耐強いが、優しすぎる性格から自己主張はしない。寡黙にニコニコと笑顔を浮かべ、頼まれたことはなんでも引き受けるナイスガイである。押し切られて引き受けるケースも良くある。そんな志田を先輩も同僚も温かく見守る。運転士としては乗客からよくお礼を言われる。親切に丁寧に応対する姿が好感を呼ぶ。まさに三鉄のイメージそのものの運転士だ。

郷里の大船渡を離れ、北リアス線運転士として頑張ってきたが、この度の異動で故郷の南リアス線運転士となった。実家から通えるようになった。実家へのお土産は新妻だ。宮古勤務時代に職場結婚した。何気ない会話から結婚に結びついた。(押し切られたという噂もあるが、真相は不明だ)

これからは、新妻(と言っても2年経過)と両親と南リアス線と幸せな日々を過ごす。南リアス線最年少の花形運転士として、先輩運転士たちを脅かす存在になって欲しいと上司の吉田は願う。優しすぎる運転士志田。人懐っこい笑顔で人気となる日も近い。