月別アーカイブ: 2017年11月

会長の「三鉄日記」

あとひと月、酉年が終わり、新しい年、戌年になります。2017年、日本、世界、そして皆様の1年もいろいろあったかと思います。目立ったのは天災です。予測不能の突然の災害に、よそ事とは思えない危機感を抱いている方も多いと思います。三陸沿岸の危機は異常な海の状態です。海水温が高温のためか、秋刀魚、鮭、イカの主力魚種が不漁で、沿岸を支える水産加工業が痛手を負っています。なぜか、暖流系の魚介類が増えています。岩手の沿岸は、本来水ダコが大半でしたが、今、マダコがあちこちで揚がっています。伊勢エビが山田湾で獲れたなどのニュースも入ってきました。

三陸鉄道は、危機的経営状態にあります。観光客の減少は三陸鉄道に限らず、沿岸の観光事業者にとっても同様で、ホテル、旅館など売り上げの減少が続いています。大型復興工事の終了と共に、沿岸を支えていた工事関係者が引き上げていることも原因の一つです。三陸鉄道にとっては、「人口減少」が響いています。震災で減少した人口に加え、自然現象によって高齢者の人口も減ってきています。つまり利用者の減少が経営を圧迫しています。

そんな中でも、三陸鉄道の社員たちは「地域の鉄道であるべき」と毎日地域の人たちの利用を増やそうと奮闘しています。また三鉄の収益にはつながりませんが、「駅‐1グルメ」という沿岸の料理を紹介するパンフレットを製作しています。12月に発行される駅‐1グルメは12号になります。「地域を大切に」というポリシー溢れる活動です。

鉄道収入減を補うべき活動は様々な企画の発信にあります。中元、お歳暮のカタログもその一つです。地域の名産、名物を集めたお歳暮カタログを発行中です。どうか三陸鉄道の経営危機を皆様のお力で助けてください。当会も会員の皆様の協力によって微力ながらこうした三陸鉄道の企画を応援しています。お歳暮カタログは、当会事務局にもありますが、ご希望の方は三陸鉄道までお問い合わせください。皆様のご協力をお願い申し上げます。

  • 問い合わせ  三陸鉄道 本社 物産担当 菅野
  • 電話 0193-62-8900  e-mail kanno@sanrikutetsudou.com
  • 三陸鉄道を勝手に応援する会 事務局  高橋
  • 電話 019-613-3655  e-mai info@santetuouen.com