日別アーカイブ: 2015年3月26日

三鉄マドンナシリーズ 「歳を取らない生え抜きスーパーレディ」 千葉 直子 (18歳以上 99歳未満)

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凛々しいお姿である。三鉄が誕生した時からマドンナだった。そこから全く歳を取らないため、「UFOに乗ってやってきた」と1期生の社員たちは口を揃える。いつもニコニコと笑顔で仕事をしている。セクハラ、パワハラとも無縁だ。その意味さえ知らない。よい職場環境の中で育ってきた。

生まれは宮古市。大恋愛で結ばれた相手はJR職員。バードウオッチャーとして名高い夫だ。時々オオワシの撮影に一緒に出掛けるオシドリ夫婦だ。でも本当は鳥には興味がない。興味があるのは「お菓子」だ。毎日のようにお客様がお土産に地方の名物お菓子を持ってきてくれる。お菓子専用の窓口業務のため、必然的にお菓子が集まる。お菓子の箱を受け取った瞬間に、甘さ、個数、1個の重量、持参したお客様の出身地を当ててしまう。社員は尊敬の念を込めて「お菓子の女王」と呼ぶ。

毎日2つか3つの菓子箱が千葉直子の机の上に重なる。つまり一年で1000箱くらいが集まる計算だ。千葉直子は、全国すべての銘菓を食べ尽くしたプロだ。味覚人菓子飛行物体直子、「なぜ太らないの」と聞いた男子社員。聞いてはいけない言葉だ。睨まれて震えていた。でもお菓子を持参しないお客様にも、美味しいお茶を入れる優しい心の持ち主でもある。(三鉄は誰にでも美味しいお茶を入れていますのでお菓子で差別はしていません)

千葉直子が心底愛するのは「ヨン様」だけだ。すでに流行は去ってしまっているし、韓流スターブームは「口に出すのも恥ずかしい」流行おくれのものだが、千葉直子は一途だ。夫はヨン様とは真逆らしいが気にしない。会社のパソコン待ち受け画面にも微笑むヨン様。三鉄開業以来、この一途さだけが千葉直子を支えてきた。

三鉄広報担当の若い太田智子と宮古市の小中学校が同じ、と自慢しているが、親子でないことは確かだ。

三鉄社員をすべて知り尽くす千葉直子。金野本部長も逆らえない。仕事が終わっての帰り道。駅前のキャトルで買い物をして自宅へと帰っていく。凛々しい人なのだ。

三鉄ぽっぽ屋 「 すべて前向き人間・アンビリーバルな人生 」 畑田 健司 (はたけだけんじ)

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「大丈夫ですか」大慌てで乗車寸前のお客さんに駆け寄った。突然意識を失い倒れてしまった乗客に駆け寄り、すぐに救急車を呼んだ。病院に搬送されて即刻緊急手術となった。「何とか助かって欲しい・・」と神にもすがる気持ちで手術を待った。何とか一命を取り留めた。アンビリーバブル。

そのお客様が退院の時に、まっすぐに三鉄へ来てくれた。お礼を言うためだ。そのあと、ご家族で三鉄へ乗りに来てくれた。涙が溢れた。「この仕事をしていて本当によかった」と畑田は述懐する。お客様との触れあいこそ、三鉄にとってもっとも大事なことだと身を以て感じた。

思えば入社当時からエピソードが多かった。入社日の朝、極度の緊張だった。マイカーで会社に向かった。突然車が故障した。絶体絶命。血の気が引いた。とっさにタクシーを呼んだ。「運転手さん、とにかく急いでください。今日が初出社なんです」と泣き顔で頼んだ。吹っ飛ばして間に合わせてくれた運転手は、三鉄中堅幹部大在家の父親だった。偶然過ぎた出来事だった。アンビリーバブル。

こんなこともあった。入社してからワルの先輩から「あの通学している女子高校生な、お前が大好きなんだって」と耳打ちされ、女子とは生涯無縁だと覚悟していた矢先の出来事で頭が混乱した。その女子高校生に北山崎から飛び降りる覚悟で告白した。「ぼ、ぼ、僕も好きです・・」突然コクられた女子高校生は相当困惑した。結末は・・今は妻となっている。アンビリーバブル。

その後、東北ではほとんどと言っていいくらいの難病にかかった。100万人に一人くらいの確率。気持ちを前向きに保っていたら完治した。奇跡だった。アンビリーバブル。

あまりにも色々ありすぎて、退屈しない人生を送っている。当然逆境にはめっきり強い。畑田の好物は、田野畑村の国道にある【道の駅・思惟の大橋】の鴨出汁ラーメンだ。これに特製味噌を混ぜて食べるときに幸福感を感じる。

「これだけ震災後、多くの人から応援いただいた。結果を残すことが恩返しであり、私の使命だ」と力強く宣言する。畑田の笑声が今日も職場に響く。