日別アーカイブ: 2014年3月18日

三陸鉄道の全線再運行をお祝いする活動

三陸鉄道が被災から3年。念願の「全線再開」が4月5日南リアス線、4月6日北リアス線となりました。当会では、全線再開を記念し、下記の活動を行います。

1. 4月5日 南リアス線お祝い「巨大な木製ラグビーボールと猫選手」の寄贈

釜石駅で4月5日11時に除幕式を行います。皆様からの寄付金により、当会会員の植野義水先生が一年をかけて製作していたものです。「クレディセゾン」の会員様の寄付と合同の記念モニュメントです。
5日は、釜石市野田市長や釜石シーウエーブの選手の皆様と一緒に、除幕式を行う予定です。寄付を頂い方々の名前は、永遠にプレートとして掲出していますので、いつでもご確認にお越しくださいませ。

木製ラグビーボール 猫選手
共に製作途中のもの

2. 4月6日 宮古市仮設住宅全戸1400世帯に「再開通お祝い紅白餅の配布」
当会では、三陸鉄道の再開を宮古市民と一緒にお祝いしようと1400世帯にすべて紅白餅を寄贈しようと企画しました。主に宮古支部の尽力が大きい企画です。
宮古市を選択しましたのは、宮古支部があること、三鉄本社の地であることが主な理由ですが、当会の資金力からこれが限界という理由もあります。
宮古市の仮設団地は、65カ所におよび、広大な宮古市の各地にありますので、とても一日で回りきれるものではありません。
そこで、会員有志にお皆様に、6日9時に宮古駅前に集合頂き、会員の車などを使い、人海戦術で全戸を回ります。遠方すぎて三鉄を利用できない高齢の被災者の方々も多くおります。「祝 三陸鉄道 全線再開」のラベルを貼り、当会の名前で配布します。ご寄付を頂きました会員の皆様に感謝申し上げます。

3. 駅‐1グルメ第5号の発刊

大変人気のある各駅の美味い物を紹介する「駅いち」は、その駅で一番美味しいものを紹介する沿岸応援企画です。現在全線再開記念号として取材、編集を進めています。駅‐1グルメ実行委員会の会長は、三陸鉄道 望月正彦社長で、当会会長の草野 悟がプロデューサーになっております。
4月5日発刊です。パンフレットは、三鉄やJRの主な駅にも設置します。運よく入手できればラッキーです。印刷は5万部で、主に県庁に協力いただき、首都圏等のイベントでも配布します。第5号は登録33店舗、八戸~気仙沼まで網羅しています。
駅-1とは、「駅でいちばんのお勧め店と料理」と言う意味です。

その他の情報
草野会長がプロデューサーとなり、限定2000部だけの三鉄カレンダー(4月スタート3月までの12か月)を4月6日より三鉄で販売します。写真は三鉄社員カメラマンによる大変貴重な写真で、鉄道ファンに限らず、三鉄応援者には垂涎のカレンダーです。残念ながら特別に入手はできませんので、現地(各駅)で自力で入手してください。価格は2000円です。

                             以上 事務局

ホームページの再開とお詫び

会長 草野悟
会長 草野  悟

会員の皆様、いつもご協力、ご支援を頂き心より厚く感謝申し上げます。東日本大震災から3年。様々な角度から多くの報道がなされました。三陸鉄道も3年目の主役級となり、毎日のように番組など取材が相次いでいます。当会も4月5日、6日の全線再開に向けて応援をして参ります。

今まで皆様にお知らせを兼ねたホームページ(http://santetuaid.com/)を立ちあげておりましたが、ホームページの管理者が体調不良で管理続行が出来ない状況にあります。そこで当会の事務局で新たにホームページを一新して立ち上げることにいたしました。年初ご挨拶など未掲載のお知らせも多々ありました。掲載できませんでしたことお詫び申し上げます。

今後はこのホームページを基本に、皆様に周知徹底を図って行きます。

当会は、事務局を盛岡の「はんこ広場盛岡店」の高橋社長にボランティアで事務局を引き受けて頂いております。ご存知のように、当会は皆様からの年会費3000円のみで運営しており、事務局経費はまったくございません。その労力を高橋事務局長に無償でお願いしている次第です。当会は、会員の相互理解、協力の下で今後も運営してまいります。三陸鉄道を勝手に応援する会の名前通り、当会には厳格な会則はありません。皆様のご都合に合わせて、自由に、勝手に参加しながら三陸鉄道や三陸沿岸の被災地応援を続けていくのが趣旨であります。今後ともよろしく会員として応援をお願い申し上げます。

潮風宅配便 「 中村雅俊さんの応援・まもなく全線復旧 」

潮風宅配便「中村雅俊さんの応援・まもなく全線復旧」

取材をしているのは俳優の中村雅俊さんです。中村さんはお隣宮城県女川町が故郷。大きな打撃を受けた町の一つです。そのためか、被災地への思いは人一倍強く、この日も「ここの島越の方々は本当にご苦労されているのでしょうね」と優しく思いやりをかけて頂きました。写真の背景は、津波で壊滅した島越駅のホームの造り直しをしているところです。低気圧の影響で沿岸は大雪となりましたが、4月の復旧へ向けて休むわけにはいきません。極寒の中、黙々と除雪をしながら築堤工事を進めています。中村さんは、以前のカルボナード島越駅の美しい写真も見ています。奇跡的に残った宮沢賢治の碑、発動汽船の詩を読み、「なんてすごい奇跡なんだろう。この碑はずっと語り継がれる宮沢賢治さんからのメッセージですね」と感慨深くずっと立ち続けていました。「この大震災を3年経ったからと言って、人々の記憶から消すようなことは絶対にダメですね。忘れずに大事な教訓として伝え続けることが大切ですね。継続こそ大事なキーワードなんです。」と熱く語ってくれました。まったく同感です。まだ3年しか経っていません。その間の被災者の方々、被災地の方々の辛苦は、とても表現することすら出来ない厳しいものです。応急仮設住宅での生活もまもなく3年。隣の音がすっかり聞こえる薄い壁の中。夏は暑く冬は寒い仮設の家。耐えながら復旧を待つ日々です。

「三陸鉄道がもう一度走ってくれることが私たちの希望です」と島越の住民のお一人がつぶやきました。もう一度津波がきても、今度は絶対に壊されない頑丈な堤防を造り、その上にレールを敷こうと設計された島越。まもなく試運転の真新しい列車が走ります。できれば暖かな春風に乗って走ってもらいたいと願っています。沿線の人たちの期待を受けて復活する三陸鉄道。4月6日全線再運行までもうすぐです。小旗を振って喜ぶ人たちの姿が浮かびます。中村雅俊さんのお人柄に触れた一日でした。わざわざお越しいただきありがとうございました。