会長の三鉄日記 vol 2 高速道路と三鉄

ここは、三鉄北リアス線 佐羽根駅から田老駅に向かう途中の橋梁です。手前が三鉄、奥が現在工事中の三陸沿岸道路の佐羽根橋梁です。よく見ると右側がまだつながっていません。国道から離れた山の中なので、あんまり人目に触れることはありませんが、三鉄車両からは良く見えます。こうした道路工事はあちこち、急ピッチで進められています。国道を横切る工事で目立つのは、グリーンピア田老みやこ付近と、摂待、小本、普代あたりでしょうか。

山の中のトンネル工事が多く、よく発破をかけます。そうすると熊や鹿、狐や狸などの動物が逃げ惑い、線路へ飛び出してきたり、滅多に出現しない海岸などへ出てきたりします。三鉄運転士は、出来る限り動物衝突は避けたいと、かなりナーバスになっているそうです。

大型ダンプカーは相変わらず国道を占拠していますが、この三陸自動車道が完成すると、確かに便利になりますが三鉄にとっては相当痛手となります。また沿岸地域の市町村でも、素通り現象が起き、さらには大都市へのストロー現象なども起こってきます。そうした心配もあるのですが、現在三陸鉄道は、中村一郎社長のリーダーシップの下、社員が乗車増員対策に奔走しています。皆さん、ぜひ貸し切り列車などご協力をお願いいたします。