月別アーカイブ: 2014年7月

琵琶湖で羽ばたけ鳥人間コンテスト

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確かに世話になってきました。一番は親です。すねをかじり続けて20年。先輩方々にも世話になってきました。後輩は楽でした。でも佐藤秀雄先生(岩手大学教授)は厳しくも負けず嫌いでした。僕たちの航空力学に対する頭脳に嫉妬(しっと)していました。多分。

で、佐藤先生が、「なら琵琶湖に挑戦しろよ」と難題を吹きかけてきました。「やったろうじゃねえか」と、大学の仲間が立ち上がりました。必ず琵琶湖の大空を飛んでやるぞと。得意のコンピューターを駆使し、高度な設計に挑戦です。佐藤先生の威厳が勝つか、僕たちの頭脳が勝つか、勝負です。

でも、やっぱりすねかじりです。テレビ局の企画「鳥人間コンテスト」に出場するには、学生の僕たちには、途方もない壁がありました。「佐藤先生、お金出してよ」「バカ、あるわけねえだろう」と軽く一蹴されました。そこに毅然(きぜん)と現れたのが、スーパーおばさん、熊谷晴子さんです。あの晴子さんと同じ名前ですが、こちらはスーパー細胞の持ち主。格が違います。資金を集める先頭に立ってくれることになりました。

学生は学生らしく「すねかじり」がやっぱり似合います。もうこうなったら子どもの遊びじゃありません。岩手県の名誉を懸けて戦うだけです。全国の名だたる大学を相手に、完璧にひれ伏させてみせます。大会に出場するには、設計費や飛行機の材料費、組み立て費、そして遠征費などオリンピック並みにかかるのです。後戻りはできません。もちろん自分たちも必死にアルバイトをして稼ぎます。

そんな岩手からでっかい夢に挑戦する「若者」、「バカ者」パワー全開です。この挑戦こそが、明日の岩手の復興のエンジンとなる日がきっと来ます。

達増知事が塾長をしている「いわて復興塾」に乗り込み、必死にアピールをいたしました。この笑顔をご覧ください。一点の曇りもない純粋な目が光っています。「まだまだあまちゃん」から、一人前の男に、必ず変身を遂げると誓った岩手大学「人力滑空開発団体デコレ」が旅立ちます。読者の皆さま、ぜひ応援してください。そしてテレビの前で大声援を送りましょう。真っ逆さまに墜落か優勝か、ワクワクドキドキですね。

応援募金は、「デコレ勝手に支援支隊 代表 熊谷晴子」019-651-3020です。

2014.7.4 盛岡タイムス掲載

素晴らしい本ができました

情熱復活物語

三陸鉄道を勝手に応援する会の総会が、盛岡市のホテル「ニューウイング」にて6月27日に開かれました。写真の男性は、三陸鉄道総務部長の村上富男さんです。手にしているのは「三鉄情熱復活物語・三省堂」の単行本です。当会の会長がプロデュースし、三陸鉄道の3年間の復活の様子をドラマチックにまとめたものです。当会の活動も書かれています。特に社員たちの3年間の苦労を明るく楽しく描いています。またこういった大きな災害にあったらどう行動すればいいか、という視点で読んでも、貴重な記録集になっています。

総会は、この出版を記念したパーティも兼ねており、達増拓也岩手県知事はじめ、出版社社長、執筆者(品川雅彦氏)、地元産学会、支援企業幹部など多数の参加で大変盛り上がりました。

この本を購入すると、売り上げの一部が三陸鉄道へ寄贈される仕組みとなっています。会員の皆様、ぜひご友人、親せきなどにお勧めしてください。

事務局 高橋