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会長の三鉄日記  2019年12月3日


来年3月23日に山田線(宮古―釜石)の移管に投入する新型車両が到着しました。全8両のうち4両が北リアス線に到着し、ただいま試験運転中です。新型車両は従来と比べてクッション関係が良くなったのか、乗り心地はかなりいい感じです。2月から新路線で試験走行が始まります。
三陸鉄道は、3月23日の一貫鉄道化163キロに向けて準備に追われています。3月23日は関係者のお披露目、24日から一般乗車開始となります。

12月3日、JR東日本から12名の精鋭が三陸鉄道に出向、配属となりました。多くの報道関係者が狭い宮古の本社に集まり熱気が充満。いよいよ本格的な走行訓練に入ります。12名の精鋭は、運転士が8名、施設のプロが4名という構成です。宮古生まれのJRマンも多く、「郷土のために頑張る」と力強い宣誓をしていました。楽しみです。
宮古駅のカウントダウン表示は、今日12月3日で110日前。迫ってきました。この冬は、「こたつ列車」「洋風こたつ列車」「クリスマス列車」「初詣号」と目白押しの企画満載です。最後の北リアス線、南リアス線の旅を楽しみましょう。

当会がキャラクターマークを提供する「クロジカくん」の商品化も進んでいます。

クロジカくん  163キロ一貫鉄道化記念商品として「クロジカくんせんべい」を売り出します。三鉄の黒字化を目指す「クロジカくん」を買って、三鉄の黒字化を応援しましょう。

会長の三鉄日記

皆様、秋も深まってまいりました。いかがお過ごしでしょうか。岩手の三陸沿岸は、広葉樹林が多いためか、隠れた紅葉の穴場が点在しています。見事な、燃えるような山々と海に突き出た木々のコントラストが美しく、見とれてしまいますが、残念なことに観客がほとんどいません。その分ゆっくり観られますが(笑)。

三陸鉄道は、2019年3月23日の新開通に向けて準備中です。本社(宮古)へ機能を集中移転させ、久慈と盛の車両基地を宮古駅に移します。そのため社員の多くが宮古へ異動となります。また延伸により社員数が増加します。一般募集のほか、JR東日本からの出向で対応していきます。

3月23日は、来賓関係のお披露目となり、一般乗車開始は3月24日からとなります。東日本大震災から8年経過で、岩手県の三陸沿岸がほぼ三鉄車両でつながることになります。当日は多くのメディアが取材報道され、全国ニュースになると思われます。その後、三陸では県を挙げてのイベントやラグビーワールドカップの開催など大いに盛り上がると期待しています。復興道路と位置づけされている三陸沿岸道路もほぼ完成する見込みで、仙台圏から至近距離となってきます。

大変よいことだらけですが、実は当会のメンバーの会合では、大きなお祭りの後の閉塞感が三鉄経営にマイナスになってくるのではと懸念が上がっています。確かに、三陸沿岸は大震災による被災、高齢化も伴う人口減少が顕著です。三鉄は重なる維持管理費に対して、人口減少による収益悪化が心配されています。そこで当会の有志が立ち上がり、「三鉄黒字化応援プロジェクト」を進めています。具体的で効果のあがる提言が出来ればと活動を続けて参ります。皆様もよいアイディアや具体的な提言があれば、どしどし事務局までお送りくださいませ。掲載の許可があればHPや提言集で発表していきます。

黒字化プロジェクトの提案の一つに、現在進めている「クロジカせんべい」があります。皆さんの応援で沢山食べていただき、黒字化のお手伝いをするものです。三陸には日本鹿がたくさん生息していますが、まだクロジカはおりません。ぜひ皆さんのお力で出現させましょう。発売が決まりましたらまたご案内いたします。

 

会長の三鉄日記  「三鉄中村一郎社長杯釣り大会」 をサポート


6月2日、三鉄南リアス線の人気駅「恋し浜駅」の目の前にある小石浜で第5回の釣り大会を行いました。当会も賞品を提供し、会員も多数参加しました。早朝5時から三鉄職員がきびきびと動き、受付から船手配、賞品陳列など見事な準備をしてくれました。
参加者は45名。沿岸、盛岡、一関、北上、仙台などから釣り好きが集合しました。
出船時は霧が濃く、特有の「やませ」でしたが、徐々に晴れ、波もない絶好のコンディションとなり6隻の釣り船が広い太平洋を縦横無尽に散って、船頭得意の釣り場を目指しました。
今回は、来年3月23日にJR山田線(津波被害で復興工事中)の経営を移管され、第三セクター鉄道としては日本一長い163キロの新鉄道会社として生まれ変わる開通祈願の大会としました。
大物の鰈やアイナメ、タコなど参加者のクーラーは満杯。大会は「カレイ類」だけが対象のため、三鉄職員が検量と選別を行い、順位を決定しました。釣り船の船頭の差によって大きく差がでましたが、皆さん大喜びの表彰式となりました。
三陸鉄道の路線周辺は、どこも絶好の釣り場を抱えており、三鉄を利用する釣りは酒も飲めると評判です。この「恋し浜駅」は、駅から歩いて5分程度ですから、車で行くよりはずっと安全で楽です。163キロになれば海のレジャーが満喫できる企画をたくさん繰り出していきたいと考えています。

また後で皆さんにお願いいたしますが、当会として新開通記念の「動物駅員」を山田駅、大槌駅、鵜住居駅に設置したいと考えています。皆様からの応援寄付をお願いいたします。寄付者はしっかりとお名前が永久に残る銘板に記載されます。

そのほか、現在当会のプロジェクトとして「三鉄黒字化応援プロジェクト」を進めています。それぞれの分野のエキスパートが集まり、どうすれば黒字化に向かうことができるかを進めています。条件は「資金の無い三鉄」です。アイディアだけではフラッシュ的な一過性のものになってしまいますので、「継続できる提言」が基本となります。三鉄が黒字化に向かうと、三陸沿岸への好影響が出てきます。つまり三鉄と沿岸復興は表裏一体となります。皆様の中で「こんな提言をしたい」という方が、どうぞ事務局までレポートをご送付くださいませ。

これから梅雨、盛夏へと続いてまいります。お身体をご自愛の上、充実したサマーシーズンをお楽しみくださいませ。

早くも久慈―盛間が開通・4月1日 プレ開通式


当会主催の開通式を行いました。盛岡市にある大の三鉄ファンの店「里伊・さい」に、三鉄社員から寄贈された三鉄車両HOゲージの模型による開通式です。店には久慈駅から盛駅まで一貫鉄道レールが敷かれ、本物の開通より一年早く開通させました。店内は三鉄ポスターがあちこちに貼られ、三鉄鉄道写真や三鉄グッズだらけの徹底した三鉄ムード一色となっています。本物の開通式は来年3月23日。南リアス線と北リアス線の間のJR山田線が結ばれ、三鉄に運営が移管され163キロの第三セクター鉄道日本最長となります。テープカットには、三陸鉄道中村一郎社長や岩手県観光課平井総括課長、当会会員の岩手大学越野教授ほかお店の常連たちが小さなテープに小さなはさみでテープカットを行いました。このプレ開通式には関係者や三鉄ファンなど60名が集まり、大変盛り上がりました。本当の鉄道は、現在JR東日本が一生懸命復旧作業をしております。立派に生まれ変わる宮古―釜石間にテスト走行が行われるのは秋ごろになります。試験走行のあと三鉄に移管され、3月23日本当の開通式となります。三陸沿岸の大半(久慈―盛)がすべて三陸鉄道で結ばれることになります。開通する2019年には、6月から「三陸防災復興プロジェクト2019」、そして「ラグビーワールドカップ釜石」が行われるなど、三陸色の強い年となります。当会は、三陸鉄道の黒字化を応援し、これから様々なイベントを企画して応援して参ります。会員の皆様、応援の皆様、イベント実施のご案内を今後どしどし発信していきますので、大きなご協力をお願い申し上げます。

会長の「三鉄日記」

謹賀新年  新春のお慶びを申し上げます。会員の皆様にとりまして、2018年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げます。本年も三鉄応援のために皆さんで力を合わせていきましょう。

1月4日、三陸鉄道の御用始(運転系、駅業務系は年末年始休みなし)でした。毎年恒例の「安全祈願参拝」を宮古市の横山八幡宮にて社員総出で行いました。中村社長はじめ幹部社員の皆さんも、厳粛なご祈祷に新年の誓いを立ててきました。

午後、岩手県 達増拓也知事が恒例の年始の訓示のために三鉄本社に来られました。知事は三陸鉄道の会長でもあり、震災後は必ず御用始の日に三陸鉄道に来られ、社員の皆さんを激励してくれます。訓示は「安全運行」「住民鉄道」「2019年の163キロに向けた準備」など、知事らしい誠実でわかりやすい内容で、しっかりと方向性を示してくれました。
達増知事に中村一郎社長からプレゼントがありました。三陸鉄道の草野球チームで、日本ネスレ様が支援を続けている「キットドリームス」の公式ユニフォームです。背番号は「1」で、シアトルマリナーズの岩隈久志投手(キットドリームスのゼネラルマネージャー)の直筆サイン入りのユニフォームです。サイズはXO。達増知事がいかに大柄かわかります。背中には「1」のと「TASSO」のネームが入っています。

三鉄キットドリームスは、オーナーが三陸鉄道 中村一郎社長、監督が宮古市の山本正徳市長、ゼネラルマネージャーに岩隈投手という豪華版のチームです。本拠地は宮古市田老の新野球場で、震災に負けず「きっと夢がかなう」をスローガンに結成されました。目標は草野球日本一です。「目指せ草野球日本一」というラッピング列車が走るほど徹底しています。
2019年、三陸鉄道は大船渡市の盛(さかり)駅から久慈駅まで1本のレールでつながり、163キロのローカル線としては日本一長い鉄道会社となります。夢は大きく、沿線住民の復興のシンボルとして大きな期待と役割を担っていきます。とはいえ、固定費の増加など課題は山積しています。会員の皆様の益々のご支援、応援をよろしくお願いいたします。