日別アーカイブ: 2014年5月9日

6月27日 総会と出版記念会 決定

本

三陸鉄道を勝手に応援する会の年次総会を6月27日盛岡市にて行います。追って会員の皆様にはご案内を発送いたします。

また、三陸鉄道が4月5日、6日に南と北のリアス線が全線再開通したことは周知の通りです。この三鉄の3年間の「復活にかけるドラマ」を品川雅彦氏が書き上げました。タイトルは「三陸鉄道 情熱復活物語」。この出版も6月末となり当会の総会にて発刊お祝い会を兼ねることにいたしました。当会草野会長が出版プロジェクトのプロデューサーを務めています。当会の活動も登場いたします。また関わってこられた会員の皆様のお名前も出てまいります。

内容は、三鉄望月社長の経営者像と人間味あふれる社員の皆様の活躍、それに支援者、支援企業のかかわりなど盛りだくさんの内容です。お楽しみにお待ちくださいませ。

高価だけどすごい調味料

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何がすごいかといいますと、「煎り酒」という伝統調味料がすごいのです。江戸時代の花形調味料でしたが、東北には伝わってきませんでした。ではなぜ、三鉄が伝統調味料を開発したか、それには深~い訳があります。

ある日の土曜日、商品開発コーディネーター五日市さんと、三鉄の望月社長さんが仲間と一緒に釣りに行きました。カレイやアイナメなど入れ食いで大満足の一日でした。そうしたら望月社長が「カレイやアイナメは白身だよね。刺し身に合うしょうゆって何を使っているの」と五日市さんに聞きました。「それなら以前試したことのある煎り酒っていうのがありますよ」と答えましたら、望月社長、目がらんらんと輝くではありませんか。「そ、その煎り酒って、お酒?」「いえ、調味料ですよ。江戸時代には主流だったようですよ」と。そこから開発が進みました。

その世界では一番の食いしん坊で県内トップクラスの和食の達人、盛岡の直利庵の松井親方の元へ走りました。10日後、こん身の煎り酒見本が出来上がりました。「もう、こんなおいしい調味料、離せないわ」と裕子さん。白身魚の刺し身にはこれ以上ない風味を醸し出す「煎り酒」ができたのです。そこからは浅沼醤油店に依頼し、何度も何度も松井親方のレシピを元に試作を繰り返し、ようやく4月に完成しました。

釣りに行ってから1年。三陸の魚がとびきりおいしくなる「煎り酒」です。釜石の浜千鳥の日本酒と、普代村の昆布に二戸の梅干しを加えて煮込みます。半量まで煮詰めると、琥珀(こはく)色の液体が現れます。これこそ「煎り酒」。

難点は「高価」なことです。800円もします。でも価値がありますよ。一度はお試しください。