月別アーカイブ: 2014年5月

高価だけどすごい調味料

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何がすごいかといいますと、「煎り酒」という伝統調味料がすごいのです。江戸時代の花形調味料でしたが、東北には伝わってきませんでした。ではなぜ、三鉄が伝統調味料を開発したか、それには深~い訳があります。

ある日の土曜日、商品開発コーディネーター五日市さんと、三鉄の望月社長さんが仲間と一緒に釣りに行きました。カレイやアイナメなど入れ食いで大満足の一日でした。そうしたら望月社長が「カレイやアイナメは白身だよね。刺し身に合うしょうゆって何を使っているの」と五日市さんに聞きました。「それなら以前試したことのある煎り酒っていうのがありますよ」と答えましたら、望月社長、目がらんらんと輝くではありませんか。「そ、その煎り酒って、お酒?」「いえ、調味料ですよ。江戸時代には主流だったようですよ」と。そこから開発が進みました。

その世界では一番の食いしん坊で県内トップクラスの和食の達人、盛岡の直利庵の松井親方の元へ走りました。10日後、こん身の煎り酒見本が出来上がりました。「もう、こんなおいしい調味料、離せないわ」と裕子さん。白身魚の刺し身にはこれ以上ない風味を醸し出す「煎り酒」ができたのです。そこからは浅沼醤油店に依頼し、何度も何度も松井親方のレシピを元に試作を繰り返し、ようやく4月に完成しました。

釣りに行ってから1年。三陸の魚がとびきりおいしくなる「煎り酒」です。釜石の浜千鳥の日本酒と、普代村の昆布に二戸の梅干しを加えて煮込みます。半量まで煮詰めると、琥珀(こはく)色の液体が現れます。これこそ「煎り酒」。

難点は「高価」なことです。800円もします。でも価値がありますよ。一度はお試しください。

再開に駆け付けてくれた人々

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4月6日。三鉄宮古駅前は空前絶後の人の群れ。大混雑の中にも笑顔、笑顔、全線の再開通を祝うお祭りムードが早朝よりあふれていました。国の要人はじめ議員、諸先生方々も多数ご列席。特設野外テント会場前では出店が並び、三鉄応援ムードであふれ返り、時折、突風が吹きましたが太陽も顔を出していました。

特設テントのステージでは、お祝いのさまざまなイベントが繰り広げられていました。そのステージに登場していただいた「山とケ」(山口ひろし&ケーナ)というミュージシャンがおりました。なんでも3月に栃木県足利のコムコム広場でライブを行い、その時に「つながれ三鉄プロジェクト」という寄せ書き集めをしてくれたそうです。著名な芸能人やファンの皆さまから多くのメッセージを集め、この日ワクワクしながら応援に来てくれたのです。それはもう、びっしりの応援メッセージであふれていました。三鉄職員たちも一つ一つ目を通し、遠くからもこんなに熱く、心を込めてくれている応援に感謝でいっぱいでした。ありがとうございました。

私はまだ聴いていませんが「ふわり」という曲を三鉄のために作ってくれたそうです。お二人のムードと重なりますね。

三陸鉄道は、全線再開通から間もなくひと月になりますが、依然として人気は高く、平日でも全国から多くのファンの方々が乗ってくれています。ほとんどの人がカメラ片手です。さすがに平日は、ほとんどの人が座れます。6日の大混雑時では、すし詰め状態ばかりでした。三鉄にとってはありがたいことですが、混雑の中、乗車いただいた皆さまには、ご迷惑をおかけしました。宮古を出る車両には「久慈」と表示されています。今までは「小本」でした。夢のようです。宮古から久慈までつながった喜びは、沿線地域の方々にとっては大きな喜びですが、三鉄職員にとっても安堵(あんど)の喜びです。

三陸鉄道・望月社長杯 全線再開記念 釣り大会

釣り大会

三陸鉄道・望月社長杯 全線再開記念 釣り大会

5月25日 大船渡市三陸町吉浜 80名募集

船釣り 鰈釣り

 

三陸鉄道は、4月5日南リアス線。6日北リアス線が開通し、すべての線路が元に戻りました。この全線再開通を記念して、釣り好き社長の鰈釣り大会を開催します。5月の中旬以降は、ワカメの収穫で棚に鰈類が多数集まります。特に三陸の初夏のナメタ鰈は、身がしっかりとし抱卵はしていないもののかなり美味です。

大会は、優勝が5万円と高額大会です。誰にもチャンスがあるように、船はすべて抽選で割り振られます。運不運も楽しさの一つです。エントリーされた方には、大会参加のルール表を送ります。

参加費 餌別 7,500円

申し込みは、三陸鉄道釣り大会事務局 及川

oikawa@sanrikutetsudou.com

主催 三陸鉄道を勝手に応援する会

協賛 アサヒビール(株) イオンスーパーセンター(株)

 

○   大会の場所となる「吉浜湾」は、湾口が広く南を向いています。湾は水深が深く、海流が常に流れ込むため、品質の良い魚介類が育つことで有名です。中華料理の最高峰に位置する「きっぴん鮑」は「吉浜鮑」の中国読みです。

出港地は「根白漁港=こんぱく」です。