日別アーカイブ: 2017年7月7日

ご報告

当会と東日本大震災発災以降、ずっと三陸被災地応援を続けている芸人集団「笑顔と夢を絆プロジェクト・代表ナナオ様」との共催で、624日、台風10号被災者・仮設住宅生活者の方々24名をご招待し、三鉄バラエティショー列車を行いました。

被災地の岩泉町の仮設住宅は、30キロ四方に散らばっており、送迎が大変困難で計画段階で大きな支障となっていましたが、岩泉町の被災者支援団体NPOクチェカの皆様と三陸鉄道、当会会員有志の献身的なご努力により、参加者全員の送迎を行うことが出来ました。

共催の「笑顔と夢を絆プロジェクト」は、台風10号発災直後にいち早く当会の毛布寄贈に賛同、多額のご寄付をしていただきました。真新しい冬用の毛布をイオンスーパーセンター様に格安で販売いただき、岩泉町へお届けすることが出来ました。

今回の企画は、芸人集団「笑顔と夢を絆プロジェクト」の代表 司会業のナナオさんの呼びかけで始まりました。交通費、宿泊費、食費、をすべて出演の皆様のご負担でノーギャラです。

三陸鉄道は幹部の部長と担当者が、送迎、接客、ゴミ処理など、細やかな気配りにて協力していただきました。

 運行は、岩泉小本駅から野田玉川駅間の往復で、所要時間2時間15分。運転士も最大の協力で、普段止まらない箇所で何度も停車させ、素晴らしい景色を見せてくれました。地元に住んでいる方々とはいえ、今回ご招待の方々は大半が三鉄初体験でしたので、「とても嬉しい体験だった」と感激しておりました。車中では、プロマジシャン【tanba】さんの列車内マジック初というショーに大喜びでした。演歌歌手の須藤圭子さん、千田けい子さんは10曲以上を熱唱。リクエストにすべて答えて速攻で歌うなど、プロの凄さを見せていただきました。司会のナナオさんは、軽妙な漫談を披露、「震災後初めて笑った」というご高齢のご婦人もおりました。2時間程度の中で、くろさき荘特製のお弁当を食べ、ショーを楽しんだ皆様は、下車前から涙ぐむ人たちが多数出て、手伝いのスタッフの手を握り、何度も感謝の言葉を伝えていました。初めて外出した方々が多く、ととても元気が出てきたと言っていただきました。帰りもお手伝いスタッフの車でそれぞれに分かれての送り届けでしたが、帰りの車中は感激の話で大変盛り上がったようでした。

 以上が624日のご報告です。この企画は会員皆様に呼びかけ運営資金のご寄付をいただき実現できました。応援の皆様に心より感謝と御礼を申し上げます。

 なお、2017年の総会は、825()にいたしました。場所、会費など追って事務局よりご案内いたします。 

                                                          会長 草野  悟