カテゴリー別アーカイブ: 会長の三鉄日記

会長 三鉄日記

会長 三鉄日記 2023年 2月3日

すさまじい極寒の大雪洗礼を受けた岩手県内陸部と強風にあおられた三陸沿岸でしたが、どうにか春に向かって動き出している感じがします。コロナ感染も、5類へ移行し、単なる風邪みたいな感じになるのでしょうか。それにしても要注意ですね。

当会主催の、「三陸・三鉄交流会列車」が進行中です。現在まで「宮古市」「田野畑村」が済み、今月は5日 普代村、12日岩泉町、13日大槌町、22日久慈市と続きます。当会の黒字化プロジェクト座長の齋藤徳美先生が、すべて自費で車中講演をしていただいております。アイスバーンの危険な道をお一人で運転し、沿岸に来ていただいております。最終は3月16日釜石市号で終了となります。皆様の応援に感謝申し上げます。

写真は、齋藤徳美先生の車内講和のシーンです。

ご案内です。

三陸鉄道を応援していただいている著名な方々の中に、「北門 笙」さんという作詞家がおります。三鉄応援の歌を創りCD化されたり、寄付金を送っていただいたりと、大変な応援をいただいております。

この「北門 笙」さんが、添付のパンフレットにあります「東日本大震災12年慰霊オペラコンサート」を盛岡市と宮古市の2会場で開催いたします。会員の皆様、応援の皆様、ぜひコンサートをご覧くださいませ。

盛岡 4月14日(金) 盛岡市民文化ホール

宮古 4月16日(日) 宮古市民文化会館

会長の三鉄日記 2022-10-12

10月12日、ちょうど3年前、豪雨が襲い、三鉄の約7割が被害を受けた2019年台風19号災害でした。JR東日本から移管されたJR山田線の陸前船越駅付近の山田町海と鯨の科学館前の線路は、土台がすべて流失し、鉄路だけが宙に浮く悲惨な状態となりました。

東日本大震災以来、幾度も大きな災害に遭遇しながらも、その都度必死に立ち上がってきた三陸鉄道のスピリッツにいつも感動しています。

長引くコロナ感染も、ようやく落ち着くのかな、と思いつつも今年の冬を越さないと安心はできません。観光客の激減は、三鉄経営に大きな打撃となっていますが、ようやく全国旅行支援の開始、岩手県にも効果が出てくることを願っています。

 

当会は、「サントリー東北サンさんプロジェクト」の助成を受けて、第2回目の三鉄活用キャンペーンに取り組んでいます。東日本大震災から節目の10年を過ぎたとはいえ、油断せず、しかも過疎化が進む三陸一帯の活性化促進のために、大いに三鉄を活用しましょう、と呼び掛ける運動です。サントリー基金から助成をいただいていますが、資金的にはまだ不足しています。来年の1月から3月にかけて、当会が三鉄車両を10本貸し切り、沿線市町村ごとの「三鉄交流会列車」を走らせる計画です。つきましては、別紙のチラシにありますように、交流会列車の支援をお願いしております。ご寄付頂きましたら、年末発行予定の「三陸・三鉄次の10年NO2」の読本に、寄付者のお名前を掲載いたします。読本は「非売品」で限定数発行で、交流会列車に参加した住民の方に無償配布するものです。どうぞ趣旨ご理解の上、応援よろしくお願いいたします。

三陸鉄道 名物中村社長が退任・新社長に石川氏

会長日記
会長 草野  悟

「三陸鉄道 名物中村社長が退任・新社長に石川氏」

約6年近く三鉄のかじ取りを行ってきた中村一郎さんが3月末で退社いたしました。4月から盛岡市の副市長として着任いたしました。中村前社長は、沿岸すべての首長、多くの住民から信頼も厚く、社員からも絶大な信頼と尊敬を得ておりました。人柄と行動力、的確な判断は、まさに群を抜くリーダーでありました。岩手日報では、異例の中村社長退任の号外を発行し、駅などで乗客に配布いたしました。三鉄の社長と言うよりも、日本ネスレがスポンサーとなっている三鉄の草野球チームのオーナー退団という記事ですが、内容は惜しまれて三鉄を退任という記事です。JR東日本山田線の移管による163キロのロングレール化、台風19号被害の対応や沿岸振興イベントへの対応など、数知れない大きな成果を上げてこられました。新社長には、我らが「三陸鉄道を勝手に応援する会」の初期からの会員でもある岩手県政策企画部の部長から石川義晃氏が就任いたしました。こちらも縁のあるシフトで、大いに楽しみです。石川新社長も人柄も良く、また岩手県沿岸広域振興局長、文化スポーツ部長などを歴任し、常時三鉄と関わってきたこともあり、周知の関係で社員も安堵しているところと思います。ともあれ、コロナ禍の中の新しい旅たちです。私も会長として、また三鉄の総合アドバイザーとして三鉄に席を置きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

三陸鉄道を応援する「三鉄沿線市町村とともに 次の10年へ」読本の完成

1月25日付の岩手日報朝刊に、当会の事業が取材、掲載されました。大きく取り上げていただき、また当会の趣旨もわかりやすく掲載していただきました。

当会の「黒字化プロジェクト」の事業の一環で、サントリーサンさんプロジェクト様はじめ、会員各位、そして応援者の皆様からのご支援で発行することができました。内容は、人口減少が進み、コロナ問題などで観光が衰退。三陸地域の「なりわい」が落ち込んできている中、東日本大震災から10年を経過し、それで復興が一段落、のようなイメージも出ているが、大事なことは「次の10年」であり、そのためには沿線の13市町村と三鉄が手を結び、ともに三陸の活性化に行動しましょう、と呼びかけるものです。

読本は5000冊印刷し、約3500冊を沿線13市町村の全職員さんに無償進呈します。また募金をしていただいた方々への御礼ほか市町村の公的施設にお送りします。

この読本をテキストとして、市町村の有志をお招きして「三鉄・次の10年へ 講習会列車」を2月8.9日、17日に運行します。講師は黒字化プロジェクトの座長「齋藤徳美岩手大学名誉教授」と「三陸鉄道 中村 一郎社長」「三鉄取締役 金野 淳一本部長」が担当します。

ますますオミクロンの脅威が広がってきており、油断ができない環境にはありますが、当会の目的の一つは「三陸鉄道の活用」にあり、セミナーや講習会、会社の忘年会や役員会など、いろいろなシーンで使ってもらえることを目指しています。その意味で沿線市町村の職員さんたちが、「使い勝手の良い三鉄」を学ぶことは、住民列車としての幅を広げることになります。

会員の皆様も、ぜひどしどし「貸し切り列車・2時間で1両26.000円(岩手県が半額補助)」を活用してください。